『リリーのすべて』

The Danish Girl (2015)  USA 1hr59min.



1930年、世界初の性別適合手術(Gender Reassignment Surgery (GRS))を受けたデンマーク人画家リリー・エルベと、その妻ゲルダとの愛を描いた実話をもとにフィクションも織り交ぜたた作品。

---

デンマークの風景画家アイナー・ヴェイナーは、ポートレート画家の妻ゲルダと幸せな結婚生活を送るようになり6年が経っていた。ある日、ゲルダにモデルの代役を頼まれたアイナーはストッキングを履きバレーのチュチュを纏った途端、自分の内に秘められていた女性としての生き方が目覚めてしまった。

以降、アイナーは頻繁に女装をするようになり、だんだん女装をしている時間の方が長くなってくる。ゲルダは、自分の前では夫であるアイナーでいて欲しいといい、アイナーもそれに応えようと試みるも、アイナーは湧き上がる女性として生きたいという心を抑えることができなくなってくる。女装してリリーとなるアイナーとゲルダの微妙な同居生活は続く。

心と体の不一致に悩むアイナーは最終的にドイツの医師の元で性別適合手術を受けることとする。これにてリリーは心身ともに女性となれると期待するも、ゲルダは複雑。完全にリリーになるということはアイナーが消滅するということ。しかし、ゲルダはリリーこそがアイナーなのだと理解を深めリリーをサポートする・・・

---

本当の自分とは何かという自分のアイデンティティーを求めること、愛とは、という2つのテーマが驚くほど美しい画面で描かれている。

---

 
主な出演者:

Alicia Vikander ... Gerda Wegener
Eddie Redmayne ... Einar Wegener / Lili Elbe
Tusse Silberg ... Older Woman
Adrian Schiller ... Rasmussen
Amber Heard ... Ulla
Ben Whishaw ... Henrik
Matthias Schoenaerts ... Hans Axgil

Director: Tom Hooper  (The King's Speech 他)


(27APR16)


movies menu  |  main menu  |  home