『 ボーン・コレクター 』

The Bone Collector (1999) USA 1hr. 58min.


ニューヨーク市で起きた連続猟奇殺人を天才的犯罪学者でもある四肢麻痺の捜査官と若い警察官がパートナーとなり協力して捜査する。

リンカーン・ライム(デンゼル・ワシントン)は何冊も本を著している天才的犯罪学者で自身もNY市警の優秀な警官だったのだが、数年前に捜査中におきた事故で四肢不随となり動かせるのは首から上と手の指一本だけ、ベッドに寝たきりの生活を送っている。 そんなリンカーンのところに捜査依頼が来たのがNY市で発見された謎の変死体を巡る事件。 リンカーンは、現場に最初に到着し的確な判断で証拠の確保をしたパトロール警官アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)を自分の助手として指名する。リンカーンの指示のもと手足となって動くアメリア。ふたりは共通するところを見出し息のあった信頼しあうパートナーとして事件を分析し犯人探しを進める。そのプロセスでアメリアは父親の拳銃自殺という自分の中のトラウマを克服し、リンカーンは事故で動けなくなって以降失っていた生きることへの意欲を取り戻す・・・

極めて有能だが過去の出来事から肉体的あるいは精神的障害をおった男女が協力して猟奇的連続殺人事件を追ううちに、それぞれの持っていた弱点を克服し成長していく、ついでにふたりには深い絆も芽生えた、という陳腐なストーリーで、且つ、謎解き部分はかなりイマイチに見えるが、それでも観ている間はサスペンスは充分あり全体的には良く出来たミステリー・タッチの映画に仕上がっているのは人物描写が優れているからだろう。 主演のデンゼル・ワシントンも良いが、なんと言ってもアンジェリーナ・ジョリーがすごく良い。

『今ここにある危機(Clear and Present Danger )』、『Sliver』、『パトリオット・ゲーム』 のフィリップ・ノイス監督作品。

主な出演者
Denzel Washington … Lincoln Rhyme
Angelina Jolie … Amelia Donaghy

dir: Phillip Noyce
(25AUG01)

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