『 アベンジャーズ 』

Avengers, The (1998) U.S.A. 1hr. 39min.



60年代の同名テレビ・シリーズを映画化したスパイ・コメディー。

英国のスパイ、John Steed(レイフ・ファインズ)と Emma Peel(ウマ・サーマン)は、気象を自由にあやつるマッド・サイエンティスト(ショーン・コネリー)の世界征服と言う野望を食い止めるために活躍する。 世界征服という陰謀を企てているのは科学者ひとり、闘うのはおしゃれな服に身を包んだふたりのスパイのみ、気象操作でロンドンが滅茶苦茶に破壊されても市民は怪我すらしないというか登場すらしないシュールな荒唐無稽さは『The Prisoner』(Patric McGoohan が Number 6 を演じた1967年の TVシリーズ)に通じる英国ユーモアに満ちている。

もととなるTVシリーズは見たことがないけれど、John Steed 役を Patrick Macnee、Emma Peel 役が Diana Riggとあればやはりこういうあっけらかんとした作風だったのだろう。 シュールでオシャレなシーンの連続。くだらないといってしまえばそれまでかもしれないけれど、シャレ心を楽しむ映画。

dir: Jeremiah S. Chechik