『 8mm 』

8mm (1999) U.S.A. 2hr. 3min.



一見ふつうに見える一般人の中に潜むダークな部分をテーマとした、異常なバイオレンスに満ちた映画。

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金持ちばかりを顧客にしている私立探偵トム・ウェルズ(ニコラス・ケイジ)の今度の依頼人は、大富豪の未亡人。 故人の遺品から出て来た 8mmフィルムの謎を解明して欲しいという仕事だ。

そのフィルムには恐怖に脅える少女がナイフでめった切りにされ殺される場面が映っていた。本物の スナッフ・フィルムなのだろうか。 依頼人は夫がこんなフィルムを持っていた事がショックなのだが、せめて、 「これはトリックですよ」と証明して欲しいのだろう。 スナッフ・フィルムなど世の中にありはしないと思っていたトムだが、そのフィルムをみて、これは本物ではないかと直感する。

捜査をしていくうちにトムはいつしかポルノ映画及び怪しいフィルム製作の世界に浸かっていく。 そして、人の命を平気でもて遊ぶグループに激しい憤りを感じ・・・

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良く出来てはいるが、観ている間も後味も極めて悪い。 また、こういう映画に影響されて暴力にはしる人がいるのではないかと思ってしまう。 (それだけ嫌な恐怖感がある)。わたしにとっては、「観て良かった」と思うところが全くない映画だった。 脚本は、「セブン」のAndrew Kevin Walker。

追記: こんな映画どうして作ったのだろうと思っていたが、「ちょっと分かり難いぶぶんはあったけれど、別に嫌悪はなかった」という人と会話した。 そう、どの映画もそうな様に、この映画を嫌悪するのも趣味の問題なのかもしれない。 (02/09/00)

dir: Joel Schumacher


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