日常のヒトコマがとても平和な映像につながる事がある。たいていの場合ほんの一瞬の出来事だけれど、そういうときに遭遇してかつデジタル・メディアに記録できたときはうれしい。

三人で散歩しているだけの風景だけれど、両端の犬の考えている事が伝わってくるようだ。

こういった情景に遭遇できるのも散歩（スケート）の醍醐味である。

ジャズというと夜というイメージである。暗いクラブの片隅でアルコールの入ったグラスを傾けながら、といった映像が似合う。 実際には Blue Noteではサンデー・ブランチもあるがショウはやはり夜がメイン。

でも、昼間に店の前を通ると入り口のひさし部分がグランドピアノの格好だ、とか、建物の上の方にジャズを演奏している人々のレリーフがあったり、と新たな発見がある。 NYCのブルーノートには何回行ったか覚えていないほど足を運んだものだが、建物に関するこの2点は今日まで全く気づかなかった。

視点を変えると違うものが見えてほんとうに面白い。

ニューヨーク市近郊の農家がとれたての野菜や果物、それに自家製ブレッド、クッキーズなどを持ってきて店をひらくのが「Farmers' Market」. 小規模なものはマンハッタンの随所でみかけるし、場所によってはかなりのサイズで催され、どこも市民に人気を得ている。

値段は特に安いことはなく、むしろストアより若干高いかもしれない。しかし新鮮さでアドバンテージ（ストアの品もフレッシュなのだけれど、イメージ的にこちらの方が鮮度が高い）。 それに見ているだけでも楽しい。

マンハッタンの街にはヴェンダー（屋台）が多い。コーヒー、ホットドッグ、ハラル・フード（中近東地方の食事）、などと並んで多くみかけるのがフルーツ・スタンド。 フルーツサラダとフルーツシェイクを扱う。

たいてい行列が出来ているので好評なのだろうが、わたしは今まで一回も買った事が無かった。 今日は最高気温が96F（36C）という暑さで、どこまでが自分の体でどこから大気なのだろうと境界線がわからないような環境を歩いていたところ、売店でちょうどひとりがおいしそうなシェイクを買って受け取るところに出くわした。 ピンクがかかったイエローといった色合いが実においしそうで食指が動いた。店のメニューを見ると3種類のフルーツの組み合わせがいろいろある。 選んだのは「Sun Shake」と名づけられたもので、バナナ、マンゴー、苺という組み合わせ。これらを氷とともにミキサーに入れて約30秒ほどして出来上がり。 とろりとしたフルーツ・ミックス・シェイクの出来上がり。太陽の色にそっくりなので、それが名前の理由にちがいない。暑い日に冷たく濃厚なフルーツ・エッセンスの咽喉越しがすばらしい。病み付きになりそう。今度はどの組み合わせにしようかな。

16 Oz で $3.00。

ランチに行く途中の道でストリート・フェアをやっていた。 マンハッタンでは週末になるとよく数ブロックにわたり車輌を通行止めにしてストリート・フェアが開かれる。 衣服の店、アクセサリーの店、食べ物の店、が多い。ほかにCDを売っている店、マッサージを提供する店などもよく目にする。

ストリート・フェアが行われる季節は夏のみ。ふつう5月から9月下旬くらい迄。 まだあと一ヶ月くらいはシーズンだが、しかし5月や6月の頃とは何となく雰囲気が違うのは太陽光線や風がそろそろ夏の終わりを告げているからなのだろう。

こういった店を出す業界の労働者は週末が休めるようになる冬が待ち遠しいに違いない、と考えるのは怠けるのが好きなわたしの発想であり、これらの人々は収入減となる冬を待ちわびるという事はないのだろう。