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D I A R Y - J a n. 1999


1999-1-31  sunday

336年の歴史

東急百貨店日本橋店が今日をもち閉店とのこと。336年前に呉服店の白木屋として創業開始したという老舗であった。
このニュースはわたしにとり、流通業界のひとつの店舗閉店というだけでは片づけられないものなのだ。 というのも、日本橋東急は、去年一年の東京滞在中に実はわたしが一番愛用したデパートだったのだ。 老舗ぶりは、わたしには関係ない事なのだが、地理的にわたしの仕事場と近かったこと、毎晩8時まで開いていて便利だったこと、サンジェルマン(ベーカリー)の品揃えが豊富で、特にサンドウィッチ類が美味だったこと、など利点を挙げれば枚挙にいとまが無い。 店員教育が行き届いていて、ただの一度も嫌な思いをした事が無かったことも、もちろん好きだった理由だ。そして、何より良かったのが、いつでも空いていて、人込みに弱い私が精神的に苦痛を感じないで済んだことだ。
今思えば、それこそが(いつも空いていた)閉店に至った理由だったのだろうが・・・


1999-1-29  friday

日米疲労差について

今週は忙しい週であった。半年に一回の報告書関係、会社の組織変更やら、その他いろいろとあり帰宅が遅くなる日が続いた。 こういう時、日本的表現だと、「もう、忙しくて大変。体がもたないよ。ただでさえ、胃が弱いのに、もう疲れて、疲れて。」などと、自己の疲労を強調する。 米国的表現だと、「いやー、タフな一週間だったけど、週末リラックスすればなんともないさ」となる。
日本の場合、自分が病気であることを誇るような会話を良く耳にする。そのココロは、自分の健康を犠牲にしてまで会社に尽くす自分をアピールしているのであり、滅私奉公の文化を継承している。
米国式では、仕事が忙しくて病気になってしまうのは、自己管理の失敗を露見したようなもので、自分の管理も出来ない者に他者(部下や会社の仕事)の管理など出来るわけがない、という発想。従い、本当は、あまりに忙しくて病気になったとしても、それを誇らしげに語ることは決してない。 出来る限り元気なフリをして自分のタフさをアピールするのだ。


1999-1-27  wednesday

秘密のハナシ

「ここだけの話だけど・・・」とか「まだ誰も知らないんだけど」、「内証なんだけど・・・」などと得意になり喋る人というのが、どこに行っても大抵ひとりか二人くらい居る。 大抵、特に秘密でも無いし、内緒にすべきことでもなく、大抵の人が知っているような内容であることが殆どだが、この手の人類には勿論そんなことはどうでも良い。 当人は、とにかく喋りたいのだ。更に、ただ喋りたいのではなく、自分はいかに情報通であるかというのをひけらかしたくて仕方ない。 いつもの「いまから重大な秘密を諸君だけに特別に教えるが」モードに入ってしまうと、まわりには、またか、とうんざり感が漂うのはは否めないが、 本人は自分の世界に入りうっとり状態だから他の人がどう思っているかなど気づくよしもない。それなりの平和な世界である。


1999-1-25  monday

時差ぼけと体

月曜日の社内は、海外旅行をしてきた訳でもないのに時差ぼけの人が多い。すなわち、週末時間で生活していたので、突然の週日時間には体が対応しないのだ。 せっかくの週末だから夜は出来るだけ寝ないようにしている場合が多いので、結果として就寝時間は朝に近くなるが、月曜日は週末時間の適用が無くなるので早起きしないといけない。 ねむいのは当然だ。この「時差」は人により様々だが、わたしの場合は2時間というところ。時差出勤が出来たなら、と夢見ながらひたすら仕事の終わるのを待つのが月曜日の常である。 火曜日になれば、すでに、慢性的睡眠不足の状態を体が思い出してきて時差ぼけは解消してゆくのだ。


1999-1-24  sunday

ウィークエンド・アラームクロック

ウィークエンドの最大の喜びは、起床時間の自由さという点につきる。 会社勤め人なので、ウィークデイは9to5という拘束時間があるのだが、低血圧ゆえ、毎朝ベッドから起きるのにはそれなりの工夫が必要だ。 アラームクロックは3つベッドのサイドテーブルの上に置いてあり、時間差でオフになる設定だ。1個目と2個目は3分差。3個目は普段は使わない非常用で、追加5分乃至10分といった設定となる。
これらが週末にはどうしているかというと、2個目のはアラーム解除とするが、1個目のはたいていそのままとしている。 理由は、07:20に「ピピピッピピピッ」と聞きなれた音がすると、いつもの動作でアラーム音を止めるが、その時に「今日はウィークエンド。起きなくて良いのだ。」と思いつつ再び睡眠に戻る幸福感が味わえるところにある。 たまには、アラームを一切セットしない時もあり、それはそれで、インターラプション無しに眠れ、満足感を伴う爽やかな目覚めに通じる。いずれの場合も、09:40から10:00の間に自然に目が覚めるので、体内ウィークエンド・アラームクロックが作動しているに違いない。


1999-1-23  saturday

インターネット・ショッピング

始めてインターネットで買物をした。セキュリティーの問題があるので、ネットで個人情報を流すことは最小限とし、クレジットカードの番号についてはネットにはさらしたことがなかったのだ。 しかし、暗号技術も向上したし、ランズエンドのサイトは設計も良く出来ていて使いやすく、つい注文してしまった。 サイトに掲載されている商品の数は限られているし、ひとつひとつ見るのも面倒だが、あらかじめ郵便で届いているカタログを見ながら、その番号で在庫確認ができるのは結構便利だ。 実は最初はストックの確認だけのつもりであったのだが、あらためて、電話かファクスでオーダーをするのも面倒で、そのまま注文してしまったのだ。
もともと、買物は最も嫌いなアクティビティーのひとつであるのに加えて、出不精でもあるので、買物の為に店に出向くことは殆ど無い。以前から買物はメールオーダーが多く、ランズエンドも、電話注文によるメールオーダーで愛用していた信頼性の高い会社だ。 これで、問題がないようだったら、今まで、電話かファクスで注文していたコンピュータ・サプライなどもオンライン注文にきりかえていこう。 オンラインで食事が家にワープしてくる The Jetsonの時代まであと少しだ。


1999-1-22  friday

タックスフリー・ウィーク

今週のニューヨーク市は、Tax Free Weekであり、一点が 500ドル以下の衣料品と靴はセールス・タックスがかからない。 これは、数年前から時々実施されるもので、となりのニュージャージー州は衣料品はノー・タックスなのでそちらに流れてしまうショッピング・マネーをNYに取り戻したいジュリアーニ市長は、今年の10月から、ノー・セールス・タックスをパーマネントにする案を計画中であり、そのテストの為なのだ。 ノー・セールスタックス・ウィークの時は5%程度売り上げが伸びるとの結果が発表されている。
ニューヨーク市のセールス・タックスは 8.25%なので、必要なものはこういう時に買うのが賢いのであろう。 わたしも、少しは、賢い金銭感覚の持ち主にあやかろうかと、帰りに、もうじき誕生日の人へのプレゼントを買おうと決心していたのだが、結局買わないで帰宅した。買物はほんとうに面倒だ。


1999-1-21  thursday

一勝二敗

今週3本の映画を鑑賞。勝率は3割3分3厘。1勝2負だ。勝組は、「Fear and Loating in Las Vegas」。ジョニー・デップが全くクール度ゼロという作品。 負組の方は、ポネット、スライディング・ドアーズ。どちらも、わたしのカテゴリーではないのだが、評判だからという理由で観たもの。やはり、自分のタイプでないものは外れることが多い。 強いて言えば、ポネットは色使いがとても心地よく。スライディング・ドアーズは英国英語が喜劇っぽい雰囲気を盛り上げたかな、という程度であった。週末には何か良い映画をみて、せめて「タイ」にしたいところだ。


1999-1-19  tuesday

一般教書

今年も「一般教書」演説が行われ、クリントン大統領は自分自身の弾劾が決議された下院本会議場で今後一年間の施政方針の演説を行った。 米国の歴史の中で、平時としては最長の経済拡大を成し遂げたことを強調したあと、社会保障、教育などの国内問題、そして、強い米国、21世紀へのプラン、などにわたる施政は、本筋は去年の延長。 途中で、日本の鉄鋼ダンピングにつき言及した時は、会場が多いにわいたが、どうもスケープゴート的に感じた。別に、わたしは国粋主義者という訳では無いが、あえて一般教書に持ち出す必要性として、他の目的は見出せなかったからだ。 結局、「米国の正義」による「使命」がちりばめられて、ほとんどそればかりという印象を受ける演説内容だが、当人がその「正義」の解釈にからんで審査中なので、名原稿も説得力に欠けるのは仕方ない。


1999-1-17  sunday

右手の中指

わたしの右手の中指の爪は変形している。人差し指の側が押されたようにへこんでいるのだ。ペンを持つと丁度その窪みにフィットして具合が良い。 これは子供の頃に出来た所謂ペンだこの類型の様なものだろう。こう書くと、とても勉強を良くした勤勉な子供であったような印象だが、実体は、マンガばかり描いていた子供だった。 中学くらいからは、雑誌の様なものを良く作っていた。表紙があり、目次があり、内容も特集記事やらマンガやらいろいろ盛りだくさんで広告などもちゃんとはいっていたりする。 最後には奥付けもあったりと、今のわたしの websiteよりよっぽどきちんとした構成だった。 媒体こそ紙とペンからPCへと変わったものの大人になっても結局は小学生の頃と同じことをしている。なるほど、「三つ子の魂百まで」とはこういうことをいうのか、などと無理矢理格言を思い出したりもしてみる。 最近は文字というものは殆ど書かない。たまにペンを持つのはサインをする時か、手帳にちょっとしたメモをする時程度だ。そのうちキーボードたこが出来て指先が堅くなったり、マウスだこで小指だけ妙に丈夫になったりするのかもしれない。


1999-1-16  saturday

賞味期限?

今朝は、ヨーグルトにブルーベリージャムを混ぜて食べたが、どうも様子がおかしい。 ジャムは"Hero"と決めており、いつも冷蔵庫に入っている。深みのある甘さとフルーツの形を残した設計が好きなのだ。 ひさしぶりに食べたが、今日のはヨーグルトに混ぜると全てが粉々になってしまう。 気のせいか味も変だ。古くなっていたんでいるのだろうか。しかし、すべての食料品は98年8月の引っ越しの後に購入したものなのだから、最大限古くても5ヶ月。 砂糖でフルーツを煮詰めて保存を目的としている食品であるジャムに品質変化ということは無いと思っていたのだが、君子危うきに近寄らずだ。 美味しくなくなっていた事もあり廃棄処分とした。


1999-1-15  friday

天から降ってきたモノ

朝の出勤時と風雨のピークが重なり、更に、路肩にたまった昨日の積雪が雨と混じり、全ての横断歩道の角に巨大な池を形成し、最悪の通勤コンディション。 自宅から会社は徒歩10分程度なのだが、通勤経路は、高層ビルが多くハドソン川から吹き付ける風がブーストされて、常に風が強い。今日の様な大風の日はそれが更に増幅されるので歩行がかなり困難となるのだ。 強風により横殴りの雨は容赦なく歩行者をずぶぬれにする。 こんな暴風のなかの出勤は始めての経験だが、もうひとつ始めての経験は、時々、天から落ちてきた雪のかたまりだ。 そのカタマリは雨と混じって融けたシャーベット状態だが、サイズが大きいものは直径15センチ程度もあるのが幾つも降ってくるのだ。こんなのが降ってくる様では、やはり今年の7月には大魔王のひとりやふたりは降ってきそうだ、と思いつつも、取敢えず今日は会社へと、もくもくと歩いた。
会社に着いて他の社員と天候の話などすると、皆、天から降ってきた融け雪カタマリをみたという。 いったい、雨の日にどうしてそんな雪の塊が降ってくるのか。よく雪のあと軒下には屋根の雪がとけておちてくるが、今日、空から降ってきたのは、道の真ん中なのだ。 やっぱりアルマゲドンか・・・・と皆で話していると、ひとりが「それってビルの屋根とかの雪が風で飛ばされてるのでは・・・」とコメント。 そういえば、今日は、とても風の強い日でありました。


1999-1-14  thursday

マイケル・ジョーダン

バスケット・ボールのスター・プレーヤー、マイケル・ジョーダンが引退を発表した。スポーツ音痴のわたしが一回だけライブで観戦したことのあるゲームに出場していたプレーヤーだ。NBAのストに愛想をつかしたという見方もあるが、頂点にいるうちに幕引きしたかったのかなあとも思う。 政治方面に進むのではないかとの読みが世間にはあるが、取敢えずは子供の送り迎えなど普通のことをしたい、とインタビューで応えていた。

NY株式市場は前日比228ドル安の9120.93をつけた。これは、マイケル・ジョーダンの引退を嫌気したのではなく、ブラジル・クルゼイロの切下げ、及び、クリントン弾劾審査開始により市場が弱気になっているのが原因。


1999-1-13   wednesday

ダウン・ジャケットを着た犬

会社へは徒歩通勤だが、犬と散歩をしている人をよく見かける。朝の常連は、チャウチャウ、ゴールデン・レトリーバー達で毎朝顔をあわせる。 たまに会うダルメシアン、芝犬などもずっと見ないとさびしい。夜は顔ぶれは決まってないが、たくさん散歩している。
今日の夜は、帰宅時は摂氏-5度くらいにまで気温が下がりけっこう寒いが、それでも、犬の散歩に休みは無い。 今日見かけた小形の犬は、なんとダウン・ジャケットを身にまとっていた。衣服を着た犬のお連れは大抵老人のことが多く、その犬の連れも年配者だった。たしかに、かなり寒かったには違いないが、毛皮着用の犬にダウン・ジャケットトは無用なのではないかと思った。 しかし、その犬の方も慣れたもので、その紺色のダウン・ウエアを特に邪魔にするわけでもなく足取りも軽やかに横断歩道を渡っていった。


1999-1-12  tuesday

シュガー・マウス

通勤途中のドーナッツ・ショップでドーナッツや菓子パン類などとコーヒーを買って会社で朝食というのはNYの勤め人の朝の習慣としてティピカルである。 そういうわけだから、マンハッタンにはドーナツ・ショップが多い。 そんなドーナツ・ショップの大手、◎●ドーナツの FIFTH AVENUE店が最近クローズした。 衛生管理局のようなところの命令によるとのことで、理由は、ネズミの出現が確認されたからとのこと。 証拠写真を見た人の話しでは、ショウケースに並べられたドーナツの間に砂糖まぶしになったネズミが鎮座していたとのこと。 かなりアイ・キャッチーなものだが、しかし、「ネズミも大好きな◎●ドーナツ!」というコピーでキャンペーンをはるわけにもいかないだろう。


1999-1-11  monday

郵便料金が上がった

朝のニュースで昨日の日曜日から郵便料金が一部値上げになった事を知った。国内封書が 32セントから33セントへなど。 今回の値上げは何やら静かに行われたので当日まで知らない人も多かった。通常、値上げは議会の承認後直ちに実施となるので切手の印刷が間に合わず数字の代わりにアルファベットの一文字を書いた切手を暫定的に用いる事が多い。 今回の 33セント該当切手は「H」で、帽子(Hat)の絵が描いてある。地球(Earthの「E」)、花(Flowerの「F」)などの絵に続きアルファベットが順番に使われている。 これらは従いアラビア数字で料金が印刷されていることが定められている国際郵便に用いることは出来ない。報道によると、今日以降、旧料金の切手にて投函された郵便物は差出人に戻されるとのことで、かなりのコストになろうが本当に実施されるのか試してみたい気分だ。

バケーションで日本に行ってた社員が今日から出社。お土産にミッキーマウスの顔の人形焼をもらった。わたしが美味しさの余韻にひたっていた時に近くから聞こえた米人社員の会話に大笑い。
R「コレ、かわいいよね。」
C 「うん。チョコレート柔らかいし。」
R 「食べたの??」
C 「うん。美味しかった。」
R 「これチョコレートじゃないよ・・・」
C 「え、違うの?」
R 「ア・ズ・キ。」
確かにどちらも甘いし、色も似てるかもしれないけれどね。まあ、自国の食物(ハンバーグとホットドッグ)以外には露骨に拒否反応を示す人がいる国ですから、そういった人に比べればかなり微笑ましい会話でありました。


1999-1-10  sunday

B型

血液型により人間のタイプを分ける事がよくある。O型は大雑把、A型は几帳面、AB型はコツコツ努力型、B型は芸術家タイプだが飽きっぽい、などというアレだ。 実は、わたしはそういった血液型判断とかタイプ分けを全く信じていない。 血液型が人格や性格を支配するとはとうてい思えないからだ。O型の人なら単純に信じるだろうが、B型のわたしはそうは行かない。 わたしは所謂B型のタイプにぴったりあうのだが、それでは、わたしにとりB型とは何かというと、人間の性格を幾つかのタイプに分類した場合のひとつとして、B型といわれるタイプに属するということだ。 こういった分類は、大抵、あわない部分は殆ど無視してしまい、あう部分だけ見ている様な気がするが、まあ、どうでもいいや。こういうところは矢張りB型なのだ。

ブックマークのリンク先URLのアップデートをきっかけに Web page のマイナー・リニューアルを開始した。
どんな環境でも(どんなPC、どんなブラウザでも)みることの出来るページを目指しているのだが、どこまで対応するかのカットオフ設定は難しい。 例えば、TABLE タグはとても便利だけど、かなり少数派とはいえ、TABLE タグをサポートしないブラウザがあるし、また、アンカーの表示もボーダーをとったり色を変則的にしたくなったりする・・・ デザインとフレンドリー、どちらをどこまで妥協するか、と考えていたが結論は妥協には無い。最終的には2つ作るしかないのだろう。


1999-1-9  saturday

NUTS for NUTS

NYは、冬になると路上にナッツの売店が出来る。ピーナッツ、アーモンド等を甘いカラメルみたいのに絡め、その場で袋詰めにして売っている。 時々、焼栗も売っている。 栗は殻つきだが、あらかじめ切れ目が入れてありそこから割って食べることが出来る。 他のナッツと違い、栗はただ煎ってあるだけのようだ。値段は、12個で 3ドル(約 360円)と高いが旨い。
売店にはたいていパラソルがつけてあるのだが、そこに良く書いてあるのが、「Nuts for Nuts」。ナッツにはクレイジーという意味があり、"You're nuts!" といえば "You're crazy" と同じで「おかしいんじゃない?」(ピントのずれてたり、ボケが入ってたりした時に軽い意味で言う)といった感じになるが、この場合は、「ナッツに夢中」(ナッツが大好き)となる。


1999-1-8  friday

最高値更新

今日のNY株式市場は、ダウ平均 9643ドルという史上最高値を更新した。今日発表された12月の雇用統計で非農業ベースの雇用者が市場の予想を大幅に上回った拡大となったこと、を好感したところが大きい。 しかし、上昇が急カーブすぎること、そして、高すぎる水準の株価は日本のバブル期にそっくりで、実に嫌な感じだ。


1999-1-7 thursday

弾劾裁判

昨日からクリントン米大統領の弾劾裁判が開始された。世論調査によると53%の人が弾劾裁判に反対しており、また、63%の人が大統領を支持しているとの結果が出ている。 大統領がこれだけ支持されるのは、もちろん米国の経済が好調に推移しているからだ。 失業率は4.3%と28年来の最低水準となっているし、彼の任期中に財政赤字は大幅向上したし、世界的に不況に喘ぐ国が多いなか、米国経済は比較的健全な状態を維持しており、大統領としての役目は国民及び納税者にとり充分に果たしているということだ。 クリントンは特にずば抜けた能力を持つ優秀な大統領という訳ではなく、「時の運」に恵まれたところが結構あろうが、一方で、巨額の財政赤字時代を終わらせたと宣言し、6割を越える支持率がありながらも、セックス・スキャンダルがもとで弾劾裁判にまでなってしまったという「時の不運」にも巻き込まれ、歴代大統領の中でユニークな存在であることは確かなようだ。


1999-1-6 wednesday

歯科医の営業

会社のボイスメールに歯科医からのメッセージが残されていた。先日キャンセルした予約のリスケジュールについてだった。予約した時の症状は薬を服用することにより消えたので、もう治療には行きたくなくてリターン・コールはしていないが、あと何回かは電話がかかってきそうだ。
NYマンハッタンの歯科では患者の6ヶ月定期点検やクリーニングの期日管理がなされていて、こちらから予約の電話を怠っていると「そろそろ時期です」と電話がかかってくる。歯科の営業はとても盛んで、日本とは状況がちょっと異なる。 それというのも、水道水にフッ素が混ぜてある米国で育つと歯が丈夫になってしまう事から、虫歯を始め歯のトラブルは米国において少ないため、歯科医にとり患者確保は死活問題にかかわる重大事なのである。おのずから営業にも力が入るということだ。
今回の治療に関してのほとぼりがさめた頃を見計らって定期検診&クリーニング(このセットは普通6ヶ月に一回行うもので、保険が100%カバーするので個人負担はゼロであるし、また、予約制度が機能しているので待ち時間も無い。)に行く事としよう。


1999-1-5 tuesday

ピンクの塩

こちらでは、路面凍結による転倒事故防止を目的として雪の時は塩を撒く。車や靴の寿命を確実に縮めるのだけれど、安価で効果的な代替の氷点低下剤が開発されていないので相変わらず冬になると塩だらけとなる。 昨年あたりから登場したのが色付き塩。それも、ピンク。クリスマスの初雪の時はあちこちの歩道がピンクになってしまい仰天した。
ここ数日摂氏−5度から−10度程度の日が続いているが、雪はなくても、ひさしの下や排水の悪い部分とか水の溜まりやすい部分の路上には塩がまかれている。 こちらは白ばっかりで、どうもピンクは雪専用らしい。


1999-1-4  monday

正月は挨拶 // ユーロ

去年の今ごろは東京のオフィスに勤務だったのだが、新年初出勤には和服を着てきた女子社員がいたのにはビックリした。知らない方でしたので、どこの部のどんな担当なのか分からないが、業務には差し支えないのかと思った。 シュレッダーには近寄らない一日を過ごしたに違いない。

こちらの正月は年頭挨拶も無く普通の月曜日と変わり無く始まる。但し、日本人社員同士は新年のご挨拶をしてまわるが、人数も少ないので、東京本店での年末・年始の挨拶の嵐とは比べものにならない。 年初の挨拶は朝のうちが多く、東京からのメールをチェックしながらドーナッツをほおばっているところに「本年も宜しく・・・・」などと改まって来られて慌てて新年挨拶のことを思い出した。今のオフィスは日本人が少ない部なので、休みボケもあり、この行事のことをすっかり忘れていた。

実質的には今日から取引が開始となった欧州統合通貨ユーロは好調な出足。ECUがユーロになり、Y2Kがあり、とシステム関係者にとっては多忙の極致として後世に語り継がれる年となるであろう1999年、今ごろは、やはり挨拶も忘れて対応に追われている事だろう。


1999-1-3  sunday

正月は短い

米国では、1月1日の "New Year's Day" だけが休日だ。今年は 1月 1日が金曜日だったので3連休となったが、そうでない場合正月休みは1日だけというのは普通だ。
日本の友人達は一週間前後の休みがある場合が多く、皆、休みの終わりを嘆くことしきりだ。休みが長ければ長いほど職場復帰は辛いものになるのだから、3連休という短い正月はそれなりの役にたっているのに違いない。

世界的に失業率が上昇している。失業者を減らすには雇用の拡大が必要だが、今の様な停滞した経済では積極的な大幅雇用拡大は望めない。 しかし、現在の雇用環境を抜本的に見直し、週休 3/4日制の導入はどうだろうか。これは、3日働き4日休む週と4日働き3日休むワークシフトが一週間おきとなっている画期的なもので、被雇用者の数が1.5倍以上になるのだから完全雇用だって夢ではなくなる。 しかし、この案の何より素晴らしいのは、別のポイントにある。週休2日などという非人間的なシステムが無くなり最低でも3連休があるところなのだ。バーチャル初夢はこんな感じでした。


1999-1-2 saturday

正月はめでたい

正月なんて、ただ、24時間の繰り返しが束になって区切りを付けただけで、めでたいことなんて何も無い。何が「あけましておめでとう」だ、と思っていた。
しかし、やはり目出度いことなのだ。何がめでたいのかというと、定期的な収入ソースが確保できていて、病気もせず、特に不都合なことも無い家に住み、PCが壊れることもなく、ネットに繋がらなくなることも無く、このどれかひとつが欠けたって生活は不自由だ。 だから、めでたいというより感謝という言葉の方が適当だろう。こういった普段考えない事をたまに思ってみる時期としてカレンダーも新しくする新年はふさわしいといったところなのだ。こんな事を考えるのも仕事や経済の環境によるものなのかもしれない。


1999-1-1 friday

正月は忙しい

正月にふさわしい晴天。出かけないで済むように食料の調達を済ませておいたので、読書、ビデオ、ネット三昧の3連休だ。 勿論、日ごろ恒常的に不足となっている睡眠時間もたっぷりと摂取したいので、くつろぐのも忙しい。

一昨年から去年にかけて日本の金融業界は、戦後からそれまでの50年以上の年月に経験した出来事全てより多くのことが起きた。一会社員としてもそういった過去に例の無い状況を経験したが、やや先のシナリオが見え出し、改めて過去を振り返ってみると冷静になっただけ震撼させられる。
年末はNYのマネーマーケットは所謂「年越レート」もなく静かなものであった。東京では最後の大納会。今日、新通貨「ユーロ」誕生。日本のシステム関係部署では3日の日曜日はユーロ対応のため休日出勤とのこと。 今年の夏からの私の現ポジションは、システム関係とも為替とも直接的関係が無いので取敢えず傍観しつつ脳内シミレーション。思考も忙しい。




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