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2003.05.01 thu

謎の白い花


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ちょうど今どこでもマンハッタンの街路樹で満開になっている白い花がある。開花の時期はほぼ同じだが、桜とはちょっとちがうようなのだが正体は誰も知らない。謎の白い花である。 小さくて真っ白な花びらが風に舞っている。

アパートの前の道にもこの木があり、回転ドアが開く都度花びらが建物の中に入って来るのでこの時期はビルディング・スタッフはロビーの掃除頻度がかなり高まる。掃除してもしてもすぐに入って来る花びらに業を煮やしたのか、今日はビルの前の歩道まで掃除機をかけていた。

♯  Today's BGM = SECRET LIFE OF PLANTS by STEVIE WONDER

(s=0100 - 0755; hi: 60.0 F / 15.6 ℃ , lo: 53.0 F / 11.7 ℃ Hum= 95% P=1013 hPa Wind= 9.2 mph / 14.8 km/h 雨)

 

2003.05.03 sat

パピーのDNA


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友人の家にパピーがやってきたのでみにいってきた。 生後2ヵ月半のジャーマンシェパードはエネルギーに溢れていて遊びつかれることがない。呼ぶと駆け寄ってくる姿が愛くるしい。写真撮影は困難を伴う。一時たりともじっとしていないという事もあるが、デジカメを見ると遊び道具と思うらしくて興奮して飛びつこうとするのだから。

このパピー、なんとDNAのインフォメーション付きでブリーダーからやってきたのだそうだ。 二重螺旋構造が解明されてから50年、ヒトゲノム解読完了宣言がなされたがイヌゲノムも解読されているに違いない。



♯  Today's BGM = SECRET LIFE OF PLANTS by STEVIE WONDER

(s=2330 - 0755; hi: 70 F / 21 ℃ , lo: 52 F / 11 ℃ Hum= 35% P=1015 hPa Wind= 10 mph / 16 km/h 晴)

 

2003.05.08 thu

Pot Holes Hotline


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穴だらけの道はニューヨーク市の名物である。これらの穴は Pot Hole と呼ばれ、冬の間に増殖する。 サイズは小さなもので直径10センチくらい、大きなものは直径数1〜2メートルといったものもある。また縦型で長さが数メートルにも及ぶものが道を横切っている場合などもあり、インラインスケートの時はそこをジャンプするか、僅かに残された平面を滑走しないと転倒間違いなしである。よけそこなった車がおなかをこするような深い穴もあるので移動するだけでもスリルとサスペンスに富んだ街となっている。

ポットホールが出来る原因は、アスファルトの道に出来た小さな亀裂や穴に融雪剤(塩)と水分が染み込み道路を破壊することによる。今年の冬のように雪が多いと路面自体もざらざらになり滑らかでなくなるし、ポットホールの増加もすさまじい。市の発表によると現在のポットホールは約17,000個とのこと。 場所やサイズによっては大変危険なので、ポットホールの報告をするためのホットラインが設けられている。もっとも、市は非常な財政困難にあるので修繕がどの程度のプロンプトさで行われているのかは定かでない。例えば我が家の前の道も立体的になる一方なのだ。

Pot Holes Hotline (電話) 311。

♯  Today's BGM = NIGHT AND DAY by JOE JACKSON

(s=0130 - 0755; hi: 70 F / 21 ℃ , lo: 52 F / 11 ℃ Hum= 90% P=1015 hPa Wind= 10 mph / 16 km/h 雨のち曇のち雨)

 

2003.05.10 sat

Secret of Packing (パッキングの極意)


休暇で遠出をする都度わたしにふりかかる試練がある。パッキングだ。しかし今回はリハーサルを実施したこともありとてもスムーズにいった。

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本当のところは、今回は従来より荷物の量を極力減らしたのでパッキングも難なく終了ということにすぎない。いままでタイヘンだったのはトランクの容量ぎっちりの荷物を詰めていたのでテトリスのようにあちこちを工夫しないと収まらなかったのだ(場所が変わってもライフスタイルは変えたくないと思うので荷物が多い)。しかし今回は何しろ量が少ないので、端からどんどん物を投入していったら15分ほどで出来た。つまり、わたしにとりパッキングの極意は分量のスリムダウンに尽きるということを会得したのだった。この極意、人生そのものにも適用できそうである。

トランク:
・ おみやげ(ベーグル、メープルシロップ) / サボ / ランニング(&スケート)ウエア / Tシャツ / ジーンズ・カットオフ / キーボード / NiMH充電器&充電池(6本) / ビデオ・テープ
手荷物(Carry on baggage):
・ パスポート / Air Ticket / Green Card / 薬品(Aspirin、Allegra)/ Filofax / デジカメ
・ VAIO / ポートリプリケーター等周辺機器 / デジカメ転送用USB ケーブル / モジュラー・ケーブル / AC アダプタ /


♯  Today's BGM = SLEEPWALK by LARRY CARLTON

(s=0130 - 0815; hi: 70 F / 21 ℃ , lo: 52 F / 11 ℃ Hum= 70% P=1012 hPa Wind= 3.5 mph / 5.6 km/h もや時々晴)

 

2003.05.12 mon

Good Socks


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東京での休暇への出発の朝は曇天で雷雨がこちらにむかっているという天気だった。 日曜日の出発は初めてかもしれない。道がすいていて悪くない。

預ける荷物のセキュリティー・チェックは対テロ対策で高価そうな最新鋭の超大型機械を通す。どういう仕組みかわからないが湾曲した10メートルくらいのチューブを通してチェックが行われる。手荷物のチェックは上着も靴も対象。全員靴を脱いでX線に通す。
「I'm glad I chose a good pair of socks ! (良い靴下はいてきて良かった)」。
グッドソックスの定義は次の二点である。まず穴の開いていないこと。そして左右が同じ靴下であること。 最近は飛行機に乗る都度、この条件に合うよい靴下を履くように心がけていたのだ。いままではランダムに選ばれたひとだけが靴を脱がされていたが今回は全員だったので、グッドソックス、初めて日の目を見た。 PCはケースから出して別にチェック。何かのフィルムか磁気媒体のようなものを取り付けた棒で全体を撫でたあとその媒体を取り外して読み取り機に挿入、結果をみて「OK」とのこと。

初めて乗るアメリカン・エアライン、椅子のピッチ(前後の間隔)が広いので楽。ANAとおなじぐらいか、更に広いかという感じ。 機内はおもったよりは客が多く、満席率は3〜4割といった感じ。2割いるかいないかという程度を想像していた。

アメリカンは他のキャリアーとちがい機内の映画に全く力をいれていないのかろくなセレクションが無くて、おかげで睡眠時間を削らずに済んだ。 一眠りしたら日付が一日進んだ成田だった。

♯  Today's BGM = THE STRANGER by BILLY JOEL


 

2003.05.13 tue

置き傘方式


定期的に訪れる東京往復の際の荷物を減らすために、必ず使うもので持ち運びがちょっとやっかいなものは東京に置いてある。置き傘方式である。 ニッケル水素充電器は大してかさばるわけでもないのだが、置きニッケル水素充電器があれば、パッキングの際にわすれてはいけないものとして注意せねばならないものが減って心が軽くなるのだ。 マウスも同様。いつのまにか数が増えてしまう品の有効利用でもある。

♯  Today's BGM = I FEEL FOR YOU by CHAKA KHAN

(s=2100 - 0200, 0500 - 0700; hi: 24 ℃ , lo: 17 ℃ Hum= 70% 薄晴 )

 

2003.05.17 sat

Roppongi Hills


Paphiopedilum
六本木ヒルズは六本木一丁目からテレビ朝日にいたる1.6ヘクタールに及ぶ地域で、400人の地権者と森ビルが協同で開発、54階建ての森ビル、ホテル、TV朝日、それに4棟 800戸の住宅ビルディングからなる。それだけではない。ブランド中心の店が軒を連ねており、その数は何と210にも及ぶそうだ。買物に対する興味は皆無なので店には一軒も入らなかったが、外からみた限りでは衣類の店が異様に多くてどれも客で繁盛しているようには見受けなかった。ひとつぶ800円というチョコレートを売る店の前だけ長い行列だったのが印象的。

先月にオープンしたばかりというエンターテインメント・ビジネス・リビング・コンプレックスはゆったりスペースをとった作りで広い地域に統一的な建造物が並ぶのできれいといえばきれいだが、文化の欠片も感じられないのは都市づくりのベーシックである人間の住むところであるという事を意図していないからではないだろうか。郊外にあるテーマパークか遊園地か何かならこんな形もありかもしれないが、人が生活する場所とは思えない。

わたしは、ここの住人でなくて良かったと思うばかり。

www.roppongihills.com

♯  Today's BGM = LET IT BE by THE BEATLES

(s=2400 - 0700; hi: 20.5 ℃ , lo: 15.1 ℃ Hum= 62% くもり )

 

2003.05.22 thu

Green House


Paphiopedilum
Paphiopedilum の一種類(ラン)。
新宿御苑大温室
Orchid's Room

温室(グリーンハウス)は、ガラス張りのその外観からしてわくわくする。

新宿御苑の大温室は大木戸門を入ってすぐ。 赤道を中心とした地域に分布する熱帯植物を集めたグリーンハウスは、亜熱帯室、ヤシ室、熱帯スイレン室、花木室、そしてラン室からなる。 中に一歩あしを踏み入れたとたん、そこは巨大植物が茂り蒸し暑い空気につつまれる。まるで熱帯のジャングルにいるようで別世界にワープしたみたいで面白い。

ラン室にはいろいろな種類のランが栽培されており、ファレノプシスのような見慣れたものから始めてみるようなものまで多種。なかには新宿御苑で交配された品種もあるそうだ。 ランは花粉が飛ばないので花が咲いている部屋にいても平気。食虫花か怪獣みたいなパフィオペディルム系の花が可愛い。

中庭に出ると恐竜時代のアロエみたいな巨大植物(アオノリュウゼツラン)が植えられていてそこは一気にジュラ紀。

新宿御苑は都会のなかに広い緑がひろがり、平日だと人出も少ないので散歩が楽しい。

www.shinjukugyoen.go.jp

♯  Today's BGM = SOLO GUITAR by RYO KAWASAKI

(s=2300 - 0650; hi: 25 ℃ , lo: 16 ℃ Hum= 56% くもり )

 

2003.05.24 tue

横浜・大桟橋(おおさんばし)


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「ART & SPACE 宇宙芸術展:ヒロ・ヤマガタタとNASAの世界」を観に横浜へ出かけた。

ヒロヤマガタは日本ではポスター版画でおなじみだが、彼がほんとうに表現したいアート形体は立体イメージとのことで、今回は宇宙をテーマとしたという大型作品二点が展示された。 どちらもレーザー光線を用いており「NGC6093」は天井から無数に吊り下げられた小さなホログフィーと部屋中に放射され渦巻くレーザー光線が不思議な空間を作り出す。もう一点は屋外展示品で、高さ200メートルのホログラフィーで作った「ソーラーキューブ」にレーザー光線が照射されつというもの。他にNASAの展示品がいくつかありアポロ11号で実際に使われた宇宙服は、普通の布製をミシンで縫い合わせたような品で、これで月面を歩いてきたというのは意外なほど。

一番印象的だったのは会場となった「大さん橋国際客船ターミナル」。ここは横浜港にある桟橋であり、そもそもは1894年に完成、海の玄関として活躍してきた埠頭とのこと。だから船着場もちゃんとある場所だが、2002年に新装オープンし、その形が極めてユニークで眼を引く。何しろ床部分が全て木製でそれも船のデッキのような縦長の木材で組まれている。そして、その広大な床は平らではなくてうねうねと起伏しているのだ。そのカーブは砂丘みたい。わたしは阿部公房の『砂の女』をイメージしたのだったが、また、宇宙的でもあり幻想的な空間はなかなか魅力的であった。

www.osanbashi.com

♯  Today's BGM = LET IT BE by THE BEATLES

(s=2415 - 0720; hi: 23 ℃ , lo: 16 ℃ Hum= 61% 雨 )

 

2003.05.27 tue

汐留シオサイト


shiodome pic
"Buddah" by Niki de Saint Phalle
SHIODOME Caretta の広場にて。

月島でもんじゃ焼きを食べた後、お茶しようと思い地下鉄・汐留で下車したらそこはきれいでモダンな駅(シオサイト)だった。

電通ビルに隣接する複合商業施設「カレッタ汐留」の中庭はちょっとした広場になっていてニキ・ド・サンファルの作品5点が展示されていた。かわいいモンスターの立体作品のなかに異彩を放つのが「ブッダ」。 カラフルな天然石がはめ込まれたふくよかなブッダは全長3メートル以上もある。背後はくりぬかれて椅子になっていてちょっと座ってみたい。他の4点も大型でビビッドな色合いと力強いフォルムが周囲を明るくする。ニキの作品の展示は6月末までとのこと。

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六本木ヒルズといい此処といい、東京の「再開発」は何だかおかしい。きれいになったのは確かだが、それまで其処にあったものはすっかり削除されてしまって、まるで過去を否定しているようだ。それに日本ってこんなにお金をかけて立派なものを作るような経済状況にあるのだろうか。資金の使い方が違うような気がしてならない。

www.caretta.jp/

♯  Today's BGM = WHAT'S GOING ON by MARVIN GAYE

(s=2415 - 0720; hi: 23 ℃ , lo: 16 ℃ Hum= 61% 雨 )

 

2003.05.30 fri

成田の無線ラン、SARS水際作戦


あっという間だった夢の様な三週間が過ぎ去り成田に向かう日は滞在中に一回も出会わなかった快晴。ちょっとうらめしいが、大雨のなかを飛び立つよりは良いかもしれない。
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荷物の検査や検疫に従来より時間がかかるなどという巷の噂も耳にしたが現実はあっさりしたもの。 いつもどおり2時間前に空港に着き、チェックインの後は時間がたっぷり余ったのでカフェでアイスココアを飲む。 窓際にPCが置いてある机が目に入った。そこに座って操作をしていく人もちらほら居る。最初はJFKのUnited Airline の待合室の様に PC用電源とモジュラー・ジャックが設備されているのかと思ったが、そばに行ってみたらPCも提供されていた。無線LANによりインターネットが自由に使える。 Web ベースのメールチェックをしてみる。接続は多分1MBくらいと見受けた。それなりに便利だし時間待ちの暇つぶしにも良いのに殆ど利用者が居ないのは待合室の端で植木の陰という設置場所によるところが大きそうだ。

JFKでは「SARS対策」としてだろうが、機外に出たところで待機していた係員から旅客ひとりひとりに黄色い紙の印刷物が手渡される。CDC(Center for Disease Control and Prevention)発行によるもので、「帰国後10日間は健康状態に注意を払い、もし発熱、咳、呼吸困難などの症状が出たらこのカードをもって医師の診察を受けること」といった内容が、英語、コリアン、ベトナム語、日本語、フランス語、スペイン語、中国語(トラディッショナル)、中国語(シンプリファイド)の7言語で書かれている。水際作戦とは程遠いが、患者の数が少ない米国ではこんなものなのだろう。5月12日に到着したとき成田では何も無かったし。

♯  Today's BGM = DO IT FOR LOVE by DARYL HALL & JOHN OATES



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