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jan 01 01  mon

Odyssey to 2001



graphic version

とうとう 2001年になってしまった。21世紀である。 不思議な感じだ。子供の頃は勿論、つい昨日までは、わたしにとっての2001年は、SFの世界だったのだ。

でも、いま、自分が居る場所が2001年だなんて、 空間がゆがんでつい未来の世界に入り込んでしまったのではないかと思ってしまうほど、現実味が無い。

こどもの頃は、未来になったら、自動車は空中を飛び、歩道は、空中にあって透明アクリルパイプみたいなもので出来ていて、それから、家ではボタンを押すと料理がエアシューターみたいのから出てくる、そんな世界になるのだと思っていた。 実際に、自分が未来に追いついてみたところ、自動車はまだ地上を走っているし、エアシューターは各家庭にインストールされていない。宇宙の旅だって一般的になっていない。 でも、文明はそれなりに発達した。ケータイの進歩なんて、SFを確実に追い越した。

でも、発達したのは通信関係のみで、他の部分はちっともSF的になっていない。 SF小説や映画の世界は基本的に完璧だ(完璧な時代を通り過ぎて崩壊してしまったというケースもあるが、一回は完璧な状態を経験する)。 戦争は相変わらず世界各地で行われていて、意見の不一致が生じた時の解決手段として暴力・武力以外のモノが発達しているという話は聞かない。 病気に苦しむ人も多い。 一般的な人間にとり幸せに暮らすという事がもっとも大切なのだろうに、理由のはっきりしない不満に悩む人も多い。

未来は平和な存在で居て欲しい。それには、もっと自然との繋がりや宇宙との関係、その他、いろいろなものとの係わり合いを大切にしてバランス良く暮らす事が大切で、これからの課題なのではないかと思う。

年賀カード


♯  Today's BGM = RUN LOLA RUN by Original Sound Track

(s=0200-0800;esb=00ff00,ff0000,ff0000; h:30F/ -1C, l:20F/ -6C はれ )

 

jan 02 01  tue

お雑煮



セレモニアルな事をしない家に育ったので、正月といっても初詣や凧揚げをしたり、おせち料理を食べたり親戚の家にあいさつ回りをしたり、こたつに入ったりとそういった行事に関わることなく大人になった。 従って正月といっても普段と生活は変わらない。
但し、お雑煮だけは別。実家に住んでいる頃は、正月でなくても冬の寒い日には雑煮を食べたものだ。 関東風のクリアスープ(やや醤油味)に焼いた餅とほうれん草と鶏肉が入ったものでほんとうに美味しい。

− − −

ニューヨークにジャパニーズ・レストランは沢山あるがお雑煮を供するところは殆ど無い。 餅を焼くのが面倒なのと、お雑煮ほど郷土色が強く表れる料理も無く、自分が馴染んだスタイルのもの以外は美味しいと感じない場合が多いので不特定多数を相手にするレストランには馴染まない、というのが理由ではないかと思い、積極的にお雑煮サーチをしたことは無かったのだ。 ところが灯台下暗し、会社のすぐ近くの日本レストランに寄ってみたところ、メニューに「お雑煮」の文字を発見した。 特大フォントが点滅している気がした。

お正月特別メニューとして、おせち盛り合わせ、お雑煮、その他いろいろからなるコースで40ドル。 この雑煮はクリア・スープの関東スタイル。それは美味しくて、ニューヨークに住むようになって一番うれしいお正月となった。 そんな今日は雑煮記念日。


♯  Today's BGM = Ballad 3 by Southern All Stars

(s=0100-0800;esb=00ff00,ff0000,ff0000; h:30F/ -1C, l:16F/ -8C はれ )

 

jan 03 01  wed

遅れてやって来た Y2K



21世紀になった途端に電子的トラブルが続発した。 どちらも、過去に一回も発生したことの無い種類のエラー。 そして、どちらも、2001年にカレンダーが変わってから初めて使おうとした時に起きた出来事。 これを Y2K と関連づけないのはあまりに不自然だ。

当局は、2000年問題の終息は宣言しておらず例えば 2000年12月31日から翌 1月 1日へのロールも危険日としているのだった。 遅まきながら時代の経験者になれたのだが嬉しさは全く伴わない。

FRB による突然の利下げ。フェド・ファンドは 50bpカットの 6%へ、公定歩合は 25bpカットで 5.75%となった。 スローダウンが確実になった景気の失速回避策は投資家に歓喜を持って迎えられ、フェドの発表直後からダウ平均、Nasdaqともに急伸をみせ、Nasdaqは前日比 +14%で引けた。 NYSE、Nasdaqともに取引量は過去最大となったとの事。


♯  Today's BGM = Ballad 3 by Southern All Stars

(s=0100-0800;esb=00ff00,ff0000,ff0000; h:34F/ 1C, l:18F/ -7C はれ )

 

jan 04 01  thu

ネーム・タッグ



わたしの勤務先は業務統合により数十人の人員受入があったので一気にオフィスの人口が増えた。 互いの名前と顔を早く一致させようという事で、マネジメントはネームタッグ(名札)を発注、今月の最初の営業日である 2日から着用するようになり今日で三日目。 名札などという使い慣れなモノを扱うには笑えるエピソードが続出だ。 「僕ね、昨日パジャマになる時までこの札付けてたの気づかなかったの。」
「家に帰った時、お家の人は居なかったの?」
「居た。やたら、フルネームで呼ばれると思ってたんだけどさ。」

「さっき近くの銀行に行ってCD作ってきたんだけど、受け付けの人も、係りの人もわたしの名前を呼ぶので不思議だったんで『どうして分かるの?』と聞いたら名札付けっぱなしだったことを教えてくれた。恥ず〜。」
わたしの場合は、帰宅途中で寄ったGAPの試着室内で独り笑ってしまった。コートを脱いだら、しっかり名札を付けているわたしを鏡の中に発見したのだ。


♯  Today's BGM = So by Peter Gabriel

(s=0100-0800;esb=ff0000,ff0000,ff0000; h:34F/ 1C, l:25F/ -3C はれ )

 

jan 05 01  fri

明るいヒト // 融けたシャーベットの池



会議室で参加者が揃うまで雑談をすることがある。 仕事関係の話だったり世間話だったり。しかし、今日の会話は特異なものとなった。大ボス(拠点長)がわたしに話し掛けた。 A: 「いやぁ、三連休だね♪」
B: 「そうですね。日本では。」
A: 「え、こっちもそうじゃなかった?」
B: 「こっちは来週ですが。」
A: 「えー、僕てっきり今週末が三連休で日本と同じだと思ってた。違うの?」
C: 「そんな筈ないじゃないですかぁ」
A: 「三連休っていつだったっけ、キングの誕生日の。」
D: 「来週の月曜日。」
A: 「いやー、良かった良かった、危うく会社に来ないところだったよ!」
大ボスは生まれながらの明るい性格の持ち主で生まれて一回も悩みと遭遇したことなど無さそうなタイプ。 この会話で月曜日の無断欠勤が回避できたことを心から喜んでいる風だった。

午後から雪になったが気温が高くて交差点の角には融けたシャーベットの池が沢山出来上がった。 そういえば、スムージーという飲み物があったなあ、これは、色から言ってチョコレート・スムージーかしらと考えながら帰路を急いだ。

♯  Today's BGM = FAR EAST by Rick Stone Quartet

(s=0040-0750;esb=00ff00,ff0000,ff0000; h:36F/ 2C,l:22F/ -5C 曇のち雪 )

 

jan 06 01  sat

ゴミがいっぱい



今年になってからゴミの収集が滞っていて、ゴミがいっぱいになりつつあるらしい。 「昨日出したゴミがまだ家の前にあったぁ」 という市民の声が高くなっているとのこと。 大型アパート住まいのわたしは、ゴミはコンパクター・ルームのダスト・シュートに投げ込むだけなので所謂ゴミだしは日常生活に無い。従って、テレビのニュースで見るまで状況を知らないでいた。

ゴミ収集が遅れている理由は、12月末に降った大雪による。 当地では雪かきはゴミ収集車のフロントに雪かき用ツールを取り付けてがしがしと行う。 即ちゴミ収集車が除雪車にコンバートされているという事で、ゴミ収集に手が回らないというのが理由との事。 雪かきツールがついたままでもゴミ収集には差し支えない様に思うのは素人考えなのだろう。 もうじき、クリスマス・ツリーを飾る季節も終わりになり路上のゴミは増える一方なのだ。

昨晩『ファイト・クラブ』がTVで放映されていたので観たが、やはりタイプでなくて途中でギブアップ。 発想は面白いのだけれど、こういった暴力シーンが沢山でてくるのは性に合わない。 フィンチャー作品でも『ゲーム』は大好きだけれど『セブン』はダメという嗜好傾向なのだ。 それでも話の展開は気になったのでテープを仕掛けておいて、今日になり続きを観た。 ただし、ぶったり蹴ったりする暴力シーンは早送りで。ストーリーはかなりユニークなファンタジーものだった。 ラストシーンはとても良くて、映画の印象が変わりわたしの中での作品順位が少し上がった。

♯  Today's BGM = Bodies and Souls by The Manhattan Transfer

(s=0100-1010;esb=00ff00,ff0000,ff0000; h:38F/ 3C, l:28F/ -2C 晴れ )

 

jan 07 01  sun

不思議な出来事の正体



友人からメールが来て、めずらしい人との偶然の出会いが二日連続であってびっくりしたという。 どちらも何年も連絡すらしていないという知り合いで、片やカリフォルニア在住、二日目の人はミネソタ在住なのに、たまたまマンハッタンを訪問中の時ピンポイント的に居合わせた不思議が二回も続いてヘンな感じだという。 何か超自然なパワーってあるのかもしれないと思うようになったという。 不思議メモ・S-Files 参照。

科学で説明できないことは信じないという人が居る。 わたしも以前はそうだった。ESPや超自然現象の映像どは全てトリックだと思っていた。 今でも、その手のものの多くは巧妙に作られたインチキだと思うが、不思議な現象の存在自体は信じるようになってきた。 最近になり考え方が変わってきたのには理由がある。

ちょっとご無沙汰といった人に手紙を書いていると、手紙の宛先の当人から電話がかかる。
そういえばあの人はどうしているかな、と思うとその人から手紙が来る。
こういった出来事が比較的しょっちゅう起きる。 だからといって、わたしは自分が超能力者だなんて全く思わない。この程度のことは実は日常茶飯事で誰にでも何処にでも起きているのだと思うのだ。 ただ、それを気づかない場合が比較的多いのではないかと。

脳細胞のどこかの部分が信号を発しているのだと思うが、人間の脳はまだ未知の部分の方が多いのだから、現状は不思議に思えるだけなのだろう。 今世紀の終わりぐらいにはこういうスーパーナチュラルな部分もだいぶ「科学的」に解明されるのだろうが、知りたい反面、不思議な部分は神秘性として残っていた方が良い気がする。

♯  Today's BGM = Ambient 2 by Brian Eno

(s=0100-1010;esb=00ff00,ff0000,ff0000; h:42F/ 5C, l:34F/ 1C 晴れ )

 
jan 08 01   mon

郵便料金改定



米国国内の封書料金が昨日から値上がりとなった。 新料金は従来の33セントから 1セントアップの34セント。 日曜日は郵便の集配はないので、実質的には今日が新料金の初日。 基準日を日曜日にしたのは、週末をクッションとして混乱を最小限にしようというものだろう。

過去の例に違わず、今回も新郵便料金の額面が印刷された切手は、まだ無い。 郵便料金の値上げ実行日に印刷は間に合わず、いつも暫定的な「数字なし切手」が用いられる。 今回は自由の女神の絵をあしらったブルーの「USA FIRST CLASS」スタンプ。 これらは、額面がローマ数字で表現されなくてはいけないという国際郵便ルールに適さないので国内郵便にしか使えない。 もちろん、旧料金と新料金の差額分(今回は一セント)の「メイクアップ・スタンプ」を追加で貼るスタイルもある。 このために1セント切手は大量に用意されたそうだ。

郵便局のプレスリリースによると、オーバーオールでは4.6パーセントの値上げとなったそうだ。
US郵便局のアナウンス及び新レート

国際郵便レートも同時に変更になった。 日本への葉書は、55セントから70セントへ。 日本への封書は、従来は 0.5オンス(約14グラム)まで 60セント、1オンス(約28グラム)まで1ドルとなっていたが、今回の改訂で、1オンスまで80セントと、0.5オンスの区切りがなくなった。 プリント 1〜2枚だと0.5オンスだったので60セントですむところが80セントと値上がりになったが、一方、紙三枚くらいだと、1オンスの料金になり、従来1ドルだったのが80セントで済む事になる。

日本から来た年賀状の返事、ぐずぐずしていまだに出さないで居たら、用意した55セント切手ではダメになった。 タイミングを逃しては損をしてばかりいるという私の人生を象徴しているようだ。

♯  Today's BGM = Mecca For Moderns by The Manhattan Transfer

(s=0200-0810;esb=00ff00,ff0000,ff0000; h:39F/ 3C, l:28F/ -2C 曇のち雨 )

 

jan 9 01  tue

赤い月



今日は日本や北米など一部の地域で皆既月食が観察できる筈であった。 日本の場合、日本時間10日の夜中 3時過ぎに月食が始まり、皆既月食は 04:49〜 05:51と、明け方の赤い月にお目にかかれるというタイミングだったが、あいにく雨の地方が殆どだった模様。 ニューヨークは、今日の Moon Rise が 16:45、月食は 13:42〜16:59 と、丁度あかるく円い状態に戻った月が昇ってくるだけで良く晴れた天気も何の役にも立たない。

中学の時、サマーキャンプ最後の夜に、真っ赤な月を見た。 その時は、赤い色の理由がわからずにあれは実は火星ではないかなどと出鱈目を言いながら盛り上がったものだった。 空気中のチリや雲により光の青い成分が吸収されてしまい赤く見えるのだと知ったのは後になってからの事だ。 しかし、もしあの日の赤い月が塵のせいではなくて皆既月食によるものだったなら、お目当てのひとと踊ったラストダンスもより印象的な思い出となったことだろう。

♯  Today's BGM = Ballad 3 by Southern All Stars

(s=0100-0810; esb=ff0000,ff0000,ff0000; h:35F/ 1C, l:18F/ -7 曇のち晴 )

 

jan 10 01  wed

クロネイド



クローン人間の製作着手をアナウンスした企業があるという。 欧米で活動を行っている新興宗教グループにより設立された『クロネイド』というバイオ企業だそうで、信者のベイビーのクローンを作るそうだ。 映画の中のクローン人間は、なにもかもウリふたつで、本人が家に帰るとソックリさんを発見してうろたえたりするわけだが、「ほんとうの」クローン人間は遺伝子的に同一というだけで、 なにからなにまでソックリという事ではないようだ。性格や趣味嗜好はもちろん顔立ちだって違うらしい。

クローン研究や遺伝子研究は人間の研究範囲として行きすぎを指摘する声が主流のようだ。 わたしもクローン人間は生命の操作、人命を弄ぶようで気持ち悪く感じる。 しかし、例えば、遺伝子研究により、今、自分が悩まされている病気が治ると分かったとしたらどうだろう。 きっと試してみたいと思うだろう。

チャプター・イレブン(会社更生法)を申請していた TWA、アメリカン・エアラインが 500百万ドルで買取。 AAは、更に US Air Way の一部買取も交渉中とのこと。金融業界も航空業界も合併で巨大化がすすむ。

去年は 366日、デイリー更新を達成した。今年は、今のところ、たまたまデイリーとなっているけれど、今後は不定期となるでしょう。たぶん。

♯  Today's BGM = Nothing Like The Sun by Sting

(s=0030-0810; esb=ff0000,ff0000,ff0000; h:30F/ -1C, l:21F/ -6 晴れ )

 

jan 11 01  thu

お粥パワー



チャイナタウンに住む同僚が中華粥を買ってきてくれた。 タッパーウエア風容器ににたっぷり入ったお粥は極めてさっぱりしたチキン出汁ベースで長ネギとピータン入り。 これにヤオチャッカイ(長細い揚げパンみたいなもの)をちぎって入れて食べる。 米がとろとろになったお粥はすぐに身体に吸収されて、昨日からの頭痛と寒気も一気に治る。 中国のお粥パワーはすごい。

今日配達(12日付け)の読売新聞一面に人工的な猿誕生のニュース。 DNAを調整して作った霊長類最初の遺伝子操作ベイビー、猿の ANDI(DNA insert)ちゃんとのこと。
映画『ガタカ』まであと一息。。。

♯  Today's BGM = Ballad 3 by Southern All Stars

(s=0110-0810; esb=ff0000,ff0000,ff0000; h:48F/ 8C, l:32F/ 0C 晴れ )

 

jan 12 01  fri

休日前夜の法則



月曜日が祭日なので今週末は三連休。好きなだけ夜更かしが出来ると言うのに、休みの前と言うと早い時間に眠くなってしまう。 遠足前の小学生の法則にのっとれば、三連休の前など楽しくて目がらんらんとするはずなのに。

休みも二日目になれば、寝坊のご利益があり夜はいつもの様に起きていられるのだが、金曜日の夜は眠くてしかた無い。

♯  Today's BGM = Ballad 3 by Southern All Stars

(s=0100-0750; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:41F/ 5C, l:28F/ -2C 晴れ )

 

jan 13 01  sat

ショコラ



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三連休一日目は、待望の『ショコラ』鑑賞。 ラッセ・ハルストロム監督の新作で、1950年代後半、フランスの小さな田舎町が舞台のファンタジー。 期待度が高かったがそれを裏切らないどころか大いに上回った。ジュリエット・ビノシェが魅力的。ジョニー・デップのドブロ・ギター演奏も観られる。とっても満足。

もう一本は、ケーブルTVで『Anna and the King』。1860年台に、英国から教師としてシャム(タイ)に招かれたアンナと国王のロマンスだが、史実をからめた重厚な作り。 いうまでもなく「王様と私」のリメイクだが、本作品こそがこの話の決定打といえそうな見ごたえのある作品に仕上がっていた。 こちらはさして期待しないで観ていたのでもうけた気分。

快調な出だしとなった連休だが、ランドリー・バッグの中の洗濯物の事や鞄の中の書類の束は考えないでおくのがモラトリアムのテクニック。

♯  Today's BGM = Paris, Texas by Ry Cooder

(s=0145-0945; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:42F/ 5C, l:34F/ 1C 晴れ )

 

jan 14 01  sun

犯人のイメージ



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准看護士による患者への不適切な筋弛緩剤などの投与による犯行が報道されている。 殺人未遂容疑での逮捕された容疑者について周囲の人に彼の印象などについてインタビューした様子を新聞で読んだ。 何か事件がおきたときに良くあるパターンで、その容疑者がどんな風だったかを家の近くの人や職場の人などに聞き、ある共通した結果が新聞やテレビのニュースでパブリッシュされるのだ。
  「明るい人だったのに」、「おとなしい人だったのに」、「そんな事するようにはみえなかった」
こういう台詞が報道には好まれる。
  「暗くていかにも怪しかったですね」、「やっぱりねー」
こういった近所の住民や同僚の声は電波に乗ることは少なそうだ。暗い人差別、怪しい人差別、などの可能性を避けているのだろうか。
マスコミは、おとなしくて明るい青年が不当な扱いを受けたが故に罪をおかしてしまった、という記事シナリオが好きなようだ。

理由を問わず無差別殺人の犯人は悪い。無理やり社会のせいにしないでもよいじゃないか。

♯  Today's BGM = Nothing Like The Sun by Sting

(s=0215-1000; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:46F/ 7C, l:36F/ 2 晴れ )

 

jan 15 01  mon

Martin Luther King Jr.



今日は、Martin Luther King Jr. Day につき祭日。 ドクター・マーティン・ルーサー・キング Jr.の誕生日を記念するもので、1983年に連邦祭日に制定された。 キング牧師は、1968年 4月 4日、メンフィスで暗殺される迄、差別と闘った公民権運動(Civil Rights Movement)のリーダー。 キング牧師が活動をはじめた1950年台当時、米国では黒人差別は公然と行われていた。 南部ではレストランもバスも全て白人用と黒人用は区別されており差別は法律(州法)により定められたものだったし、 また、黒人は選挙権も実質的には無かった(建前では、1870年に選挙権が与えられていたが、実際にはその権利は侵害を受けており、黒人には投票登録が認められないことが多く、選挙権が確保されたのは1960年台になってからなのだ)。 差別は暴力的な行為にも及んでいたがそういった状況下で非暴力で差別と闘ったキング牧師の指導力と勇気はたたえられているのだ。 “I have a dream”で始まる演説はあまりに有名だ。 黒人と白人が一緒に食事をする、今では普通のことだが、「かつて奴隷だった者たちの子孫とかつて主人だった者の子孫が同じテーブルに向かう時が来る」というキング牧師の夢が現実のものになったのには 流血と犠牲の歴史があることを忘れてはならない。

折角の連休なので無理やり夜更かし。でも就寝時間 07:00は行き過ぎ。 昼ちかくまで寝ていたが、どうもぼーっとしたまま一日中が過ぎていった。 洗濯バッグの中身はきれいになりクローゼットに納められたが、鞄の中の会社の仕事は相変わらず鞄の中のまま。 会社の仕事は会社でやる方がケジメがつく等と理由をでっち上げる。

♯  Today's BGM = Again by Buffalo Springfield

(s=0700-1130; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:42F/ 5C, l:36F/ 2C 小雨&濃霧 )

 

jan 16 01  tue

ポストカプセル



「ポストカプセル」が届いた、という声をあちこちで聞く。 1985年のつくば科学万博の会場で郵政省が21世紀への手紙として受け付けたものが 15年後の期日到来につき、今年になり配達されたのだ。

わたしの所に出したひとは居なかったようだが、母のところには一通届いたそうだ。 ちょっと硬いプラスティックのケースに入っためずらしい手紙だとのこと。
母にポストカプセルを送った人は、実はもう一通出していたのだ。 でも、その手紙は受け取り人に届かない。 受け取る筈だった祖母は去年の夏に他界してしまったから。

時の経過と人間の生命の関係をいつもと違う角度から見たような気がした。

♯  Today's BGM = The Time Machine by Alan Parsons

(s=0330-0800; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:44F/ 6C, l:34F/ 1C 晴れ )

 

jan 17 01  wed

健康志向



楽しく遊び暮らすためには健康ではなくてはならぬとて、健康維持に目覚めた同僚が「眠くてしかた無い」という。 そば殻の枕がとても健康に良いという記事をどこかで読み、丁度まくらを買い換える時期でもあったので思い切ってそば殻を採用してみたのだが、 ところがこの枕はのせいでよく寝られないのだそうだ。

そば殻というのは蕎麦を作る途中で食べない部分として分別される部分で、米でいうなら籾殻に該当するものに近い存在。 したがい、枕の中には細かいツブツブが沢山入っていることになる。 さては、それがざぁーっとうるさくて寝られないのだろうと推測したら、音はうるさいけれど我慢できる範疇らしい。 それより問題は硬さにあり、寝返りの都度、目が覚めてしまうので睡眠不足になっているのだそうだ。 一週間ためしても慣れないようだったら、そば殻は却下とするとのこと。

新しいことを始めて何事も目的を達成するのにはイバラの道があるのはよくあることだが、健康になるのにも睡眠不足という不健康な過程を経ねばならぬとは苦労なことだ。 わたしは羽毛の枕で安眠志向。

♯  Today's BGM = Diamond Life by Sade

(s=0045-0800; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:42F/ 5C, l:30F/ -1C 晴れ )

 

jan 18 01  thu

英語の名前



英語で名前を書くように、と言われることがたまに有る。 最近では某医院(邦人を主な患者とする日系の医院)に行った時の問診票。 少し前では、日系の書店での申込書。

わたしは日本国籍の日本人で、名前は日本の名前しか無い。
だから英語では名前を書くことが出来ない。
そう言うと、大抵の場合、係りのヒトは怪訝な表情や嫌な顔をする。

こういう場合、相手の意図するのは、わたしにジョンとかメリーとか書けと言うのではなくて、
 「名前の記入は漢字ではなくてローマ字で」
という事のようだ。ローマ字(Roman Alphabet)は英語ではない。

♯  Today's BGM = The Woman I Am by Chaka Khan

(s=0100-0800; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:38F/ 3C, l:33F/ 0C 曇のち雪のち雨 )

 

jan 19 01  fri

ブラックアウト



石油価格の高騰により全米では電気料金の値上がりが著しい。 ニューヨーク市でも以前の倍くらいになっているという人の話も聞く。わたしのところも昨年同時期比で料金が高くなっているのかもしれないというような気がする。 しかし、ニューヨーク州では値段は上がっていても電力の供給量に制限は無いようだ。

カリフォルニア州では、原油価格の上昇により電力会社が経営危機に陥り、そのためエネルギーの供給が不足、住民は節電への協力が要請されていると言う。 そして先日はとうとう約二時間にもわたる大規模なブラックアウト(停電)が発生。 オフィスやモールなどでは一時営業を停止するなどで対処したとのことでいろいろと混乱は生じている模様だが、暴動には至っていないのは幸いなことだ。

友人のオフィスでは来週、加州へ出張予定者があり停電とかち合わないでよかったと会話したが、その時、ニューヨークでも同じようなことになったら困りますね、と友人が上司に話したところ、上司曰く、 「そうなったら会社に来なくてよくなるのだから良いではないか」 と実に楽しそうに語ったとのこと。 上司と部下の意識に差が無いという稀有なケースで上下の軋轢が生じないオフィスなのだ、とは友人の言。なるほど。

♯  Today's BGM = Let It Bleed by The Rolling Stones

(s=0100-0800; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:40F/ 4C, l:34F/ 1C 雨 )

 

jan 20 01  sat

42 → 43



ジョージ・W・ブッシュが第43代米国大統領に就任した。 Inauguration でみせた表情は、国家の将来を担うこれからの仕事に燃える喜びの表情というよりは、お父さんを喜ばすために大統領になれてよかったなあ、という田舎のオジサンというイメージ。 未曾有の好景気と重なった第42代大統領の八年間のあと、ブッシュ・アドミニストレーションがどんな操舵をするのか、納税した分に見合う働きはしてほしいものだ。
就任演説全文

夜遅くに雨が雪にかわり、街の屋根が白く覆われ始めた。久しぶりに氷点下となった気温に、窓を開けて外気を取りいれる。 風と一緒に雪も部屋に流れ込み冬を感じて心地よい。

♯  Today's BGM = Icarus by Paul Winter

(s=0000-0515、0700-1000; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:39/ 3C, l:33F/ 0C 雨のち雪 )

 

jan 21 01  sun

相対性の理論



最近、日本に住む友人知人から来るメールには寒いと書いてあることが多い。寒くて行動が鈍ってしまうとか、普段しないマフラーをして通勤しているなど。

ニューヨークは、今冬は最初だけ寒かったけれど最近は暖かくて手袋すらしない事が多く冬の気分があまり出ない日が続いている。 もっとも、暖かい寒いは相対的なものなので、普段は温暖な冬である東京や横浜や関西がいつもより寒いという事なので、 日本の「寒い」よりNYの「暖かい」のほうが寒いのかもしれない。

これも相対性理論。 わたしは33階、地上約100メーターのところに住んでいるので、一階の住民より重力の影響をうけにくい。 重力が強いほど時の進み方が遅くなるというのがアインシュタインの説なので、だから、わたしの家にある時計は少し進みが速いというのもうなずける。 出来るだけ若さを保ちたい人は高層階に住まないように気をつけると効果があがるのかもしれない。 高度が10メートル増えるごとに重力が0.0003パーセントだけ弱まり、時計の進み方は、30万年に一秒速くなるという計算になるそうだ。

ところが、わたしの家の時計はその数値より進み方が速い。2〜3ヶ月で一分くらい平気でずれるのだ。 これは、時計の周囲だけ重力が極端に弱くなっている可能性があり、時の歪が大きくなっているのかもしれない。 これを巧みに利用すれば、休み中に読むはずだった資料やレポートなどを時計の近くに置いておき、しばらくして時計の遠くにいるわたしが取りに行くと、それはすっかり出来上がっているかもしれない。 但し、歪(ひずみ)という字、よく見ると「不正」から形成されているので、取り扱いには充分な注意が必要となりそうだ。 こんな事を思いながら鞄の中から金曜日に会社で詰め込んだままになっていた分厚いファイルフォルダーを取り出す日曜日の夜。

♯  Today's BGM = US by Peter Gabriel

(s=0200-1000; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:32/ 0C, l:24F/ -4C 晴れ )

 

jan 22 01  mon

リサイクル専用ゴミ箱



今日は、社内の引越し。 今までの臨時の場所から新たに拡張した新オフィススペースに移り、ここが定住地となる。 これにて引越しは一段落。 あまりしょっちゅう引越ししたので慣れてしまい、実は引越自体はあまり苦にならなくなったりした。 それでも、引越しは埃になるし箱詰め作業は不得意なので、さすらいモード無事終了にほっとしたのだ。

オフィスの所々に大型のゴミ箱が設置してある。 三つの矢印が輪になっているリサイクルのマークがついている。 リサイクルには、新聞紙、プラスティック、缶類などの区分があるが、このゴミ箱は何のリサイクルなのかが分からない。 だから、みんな何でも捨てている。

どうにもむなしい「リサイクル専用ゴミ箱」。

♯  Today's BGM = Wintersong by Paul Winter

(s=0100-0800; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:36/ 2C, l:19F/ -7C 晴れ )

 

jan 23 01  tue

右足の法則



靴紐は右足ばかりほどける。
靴は紐式のものが好きで、毎朝きちんと両足の紐を結び外出となる。途中で解けないようにしっかりと結ぶ。 ところが、一日のうちで右足の紐ばかりが緩む。 たいてい出勤の途中で解けてしまうので一回結びなおさねばならない。社内でも気づくと緩んだり解けたりしているので2〜3回ぐらいは結びなおす。 こうして右足の靴紐は、帰宅して靴を脱ぐまでの間に何回も結びなおされるが、左足は、一旦結んだら帰宅するまで一回もやり直す事はない。

この事象の原因を考えてみる。 分かりやすくするために、靴紐を電線に置き換え、ブーツの靴紐用の穴の連続する形をマグネットに置き換えて考えてみれば、靴紐と垂直の方向に力が働くのも道理ではないか。 わたしの右足には磁界が生じており、靴紐は導線回路の役割を果たしていたのだった。 これを旨く利用すれば靴紐の解ける力をモーターの回転に変換して通勤を楽にすることが出来るに違いない。

ところで、右足の法則と類似点を持つフレミングの左手の法則だが、わたしの場合、左手の親指、人差し指、中指の向きを夫々直角にするのが難しい。 力の向きが変わるはずの方向である親指が80度くらいにしかならず、法則どおりにいかない。 カラダがかたいというのはこんなところにも表れるのだ。 これは、靴紐は右足ばかり解けるという事と何か因果関係があるのかもしれない。(最初に戻る)

♯  Today's BGM = Celtic Solstice by Paul Winter

(s=0045-0800; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:40/ 4C, l:25F/ -3C 晴れ )

 

jan 24 00  wed

散髪



昼休みにいつもの店で散髪。前回は日本に行く少し前だったので実に2ヶ月半ぶり。さっぱりと短くなり快適。今回は、ちょっと横分けになった出来上がりが大人っぽい感じで気に入った。 ヘアカットしたら頭が軽くなり、また、気分転換となったのも功を奏したのか、数日来の懸念事項となっていた報告書がさくさくと出来てしまった。

帰宅してシャンプー(わたしは朝晩の二回シャワー&洗髪)。 ヘアスタイリストがやった様な横分けスタイルにはならないだろうと思っていたのだが、濡れた髪を適当に指で梳かしておいたら自然に横分け風になったのは意外だった。 カットの仕方ひとつで癖毛の流れまでも変わるものなのだと感心。 このままヘアの成長が停止し、もう伸びなければ良いのに。百歩譲って、成長する事は許すとしよう。でも、成長率は一ヶ月一ミリくらいにならないものだろうか。

日本では、散髪というと笑われるという話をどこかで聞いたが、NYではまだ死語になっていない。

♯  Today's BGM = Beck-Ola by Jeff Beck

(s=0100-0800; esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:42/ 5C, l:30F/ -1C 晴れ )

 

jan 25 00  thu

不思議なポッケ



小雪舞う朝、久しぶりに長いコートで出かけた。 このコートはたしか左のポケットに穴が開いているので気をつけなければいけない。 例えば、家の鍵やお金などの重要な品の収納は避けるべきというような事である。 その点、家の鍵はいつも右のポケットに入れる習慣になっており実害は生じないはずなのだ。

ポケットや手袋に穴が開くと、どうしても其処に指を突っ込みたくなってしまう習性がある。 かかる行為により穴は拡大してしまうことは分かっているのに。 そんなことを思っていたが、気づくとわたしの左手はポケットの中で明らかに戸惑っていた。

穴が無いのだ。 違うコートと錯誤したというはずはない。穴の開き具合まで覚えている。 でも、あるべき場所はちゃんとなっている。 人間だって、切り傷などはバンドエイドでも貼っておけば一晩から重傷の場合でも数日で元通りの皮膚状態が復活するので、コートの場合も自然治癒することがあるのかと感動した。

しかし感動は長くは続かなかった。ポケットにはちゃんとホールがあったのだ。ポケットの手前側だと思っていたのに実際は側面側に位置していたに過ぎなかった。
(でも、穴の位置は前から側面側だったのだろうか。謎はのこる。)

♯  Today's BGM = Tatoo You by Rolling Stones

(s=0130-0800; esb=ffff00,ff0000,ff0000; h:38/ 3C, l:22F/ -5C 雪のち晴れ )

 

jan 26 01  fri

ヤギと羊



「ヤギと羊ってどこが違うの?」

と尋ねるヒトがいた(大人です)。
   「ヤギは目つきが悪い。羊はむくむくしてる。」
   「ヤギは髭があるのよ。ヘンな顔」
   「かわいいのが羊。ヤギは人相がわるい」  (人相ではなくて山羊相か・・・)
など諸説が出て会話は盛り上がった。  「紙を食べるのが山羊」 という説が出なかったのが今思えばちょっと意外な気もする。
共通しているのは山羊は顔が悪い、というもの。 そばにヤギがいたら気を悪くしていたことだろう。

もっとも、山羊にしてみれば、人間と猿とどうちがうのか、
   「木登りが出来ないほうがヒト、身軽な方が猿」
   「毛が頭のてっぺんくらいにしかないのがヒト、全身に生えているのが猿」
   「人間ってなんかヘンな顔、それに、ひ弱そうだしね」
など四方山話に花を咲かせているのかもしれない。

♯  Today's BGM = KIND OF BLUE by Miles Davis

(s=0100-0800; esb=ffff00,ff0000,ff0000; h:38/ 3C, l:20F/ -6C 晴れ )

 

jan 27 00  sat

パトカーと消防車がいっぱい来た日



外出する時、自分の住むアパートの脇に沢山のパトカーと消防車が待機しているのを見たら心配になるのは普通の感覚だと思う。 今週になり二回目である。 前回は、「やれやれ、帰宅したら家は丸焼けとなっていて家なき子状態になってしまうのかもしれないなあ」と思い、 ノートPCだけでも取りに帰ろうかと思ったが得意の「まあいいや」(面倒だ)でそのまま外出、何事も無く無事な家に帰宅できた。

今回も、「あっ、ノートPCっ」という思いが脳裏をよぎった。 でも、一週間に二回も一体なんだろうと思う気持ちでよく観察してみたら、反射板やら、戸外用暖房器の傍で台詞の暗記に余念の無い人々などがいるではないか。 なんだ、パトカーや消防車の関連の撮影をしていたのだ。 マンハッタンは映画のロケがとても多くてあちこちでしょっちゅう撮影と遭遇するが、普通の撮影ではなく、こういった消防車がいっぱいという類のときは住民にひとこと連絡して欲しいと思う。

♯  Today's BGM = KAMAKIRIAD by Donald Fagen

(s=0100-1000; esb=ffff00,ff0000,ff0000; h:38/ 3C, l:28F/ -2C くもり時々晴れ )

 

jan 28 00  sun

SUPER BOWL SUNDAY



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今日はスーパーボウル、アメリカじゅうで大騒ぎだ。
好きな人にとっては一年で最もエクサイティングな日のひとつなのだろう。会社でも、プールが行われているらしいが、賭け事にもスポーツにも興味のないわたしには無縁の出来事。 世の中にはスーパーボウルに関心の無い人はわたしの他にも沢山いるので、ケーブルTVではそういった人々向けに映画のラインナップをいろいろ広告している。 それでも、大方の視聴者はスーパボウルにチャンネルを合わせるのであろうから放映される映画のセレクションもいまいちだ。 やはり、ビール片手に試合の行方を観るのが21世紀になっても主流らしい。
# アルコホールもダメなわたしは、トリプル(賭け事、スポーツ鑑賞、飲酒)に世の中から取り残される事となる訳だ。


♯  Today's BGM = LISZT: Piano Concert No. 2 by Zimmerman + Boston Sym / Ozawa

(s=0145-0945; esb=ffff00,ff0000,ff0000; h:38/ 3C, l:26F/ -3C 晴れ )

 

jan 29 01  mon

靴下の刺繍



日本で買ったソックスには踝(くるぶし)の位置に刺繍が施されている事がよくある。 刺繍などの装飾は好まないので服に付いたものは絶対に買わないが、靴下なら見えない場所なので妥協して数ペア買ったのだ。 この刺繍の位置が謎なのである。 一足につき左右の決まりが有るらしくてペアになったソックスの刺繍の位置がミラーイメージになっている。 つまり、両足の外側に刺繍の部分が来て、内側は無地となるのか、内側に刺繍で外側は無しとなるのかのどちらかの履き方となる。 片面にしか刺繍がないのはコスト節減なのか、ファッションなのか、それとも計り知れない理由があるのだろうか。 どうでも良さそうな事だが、気になりだすと不思議でならない。

刺繍の位置が統一されていないと洗濯にも余計な手間が必要になるように思う。 例えば、一週間分のソックスを洗濯した時、刺繍のシンメトリー的位置にこだわる人にとっては、マッチングに余計な苦労が生じるということだ。

ダイムラー・クライスラー社(独)がクライスラー部門の北米における26,000人の人員削減計画を発表した。 これは、クライスラー部門の総人員の20%にあたるという。 米国の経済はこうして翳りの具体化がなされていくのだろうか。

今年のGNPは 2%台に落ちるというのが一般的な予測だが、2%という数字は、そこで止まれば平均的ソフトランディングの定義と一致するようだ。 でも、5%台から 2%台へというのはソフトというよりはちょっとハードなリセッションという感覚を禁じえない(わたし的には)。

♯  Today's BGM = WINTERSONG by Paul Winter

(s=0200-0800; esb=ffffff,ffffff,ffffff; h:42/ 5C, l:25F/ -3C 晴れ )

 

jan 30 01  tue




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枕が大分へたってきた。そろそろ買い替え時だと思い、前回購入時の記録を調べた。

枕にはこだわる。 羽毛枕を二つ重ねるが、その上になる方つまり顔が当たる方はミディアム・デンシティーの微妙な具合が重要となる。 だから気に入ったものと出会えたときはその購入時の記録類を大切にしておき、次回調達の際は「コレと同じ物」を入手出来るようにしようという魂胆だ。

データ類の整理は良い方なので目的物は直ぐに見つかった。同じ物を買おうとして同じ店で記録してある品番を照会したが(当然のことながら)製品のラインアップが変わっており同じ物は存在しなかった。 しかた無いので類似品と見受けるスタンダードサイズでグース・ダウン18オンス入りの枕をオーダー。ダウン100%で他の選択肢は17オンス入りと20オンス入り。中間ぐらいのソフトさが好みと分析した結果だ。

枕とかシーツやタオルなど消耗品は、気に入ったものは繰り返し同じモノを買いたいと思うのだが、メーカーは何故かすぐにディスコンとして別の製品に変えてしまう。 タオルはエジプト綿の気に入ったものを数枚ストックしてあるので当分安心だが、枕のような嵩張る物はいくら気に入っても幾つも買っておくわけにも行かない。 定番商品がいつでも手に入るというビジネスモデルは成立しないのだろうか。

♯  Today's BGM = VENUS & MARS by Paul McCartney and the Wings

(s=0000-0800; esb=ffffff,ffffff,ffffff; h:54/ 12C, l:37F/ 3C 雨のち晴れのち曇り )

 

jan 31 01  wed

ゴジラの皮膚



またもや書類の箱詰め作業である。 今度はキャビネット三本の中身を書類外部保管に出すのだ。 今日は 9箱詰めたところまでとしたが、手や腕に大分名誉の負傷をした。 右腕に全長5センチ位にも及ぶスクラッチ、左の腕には長さ1センチ程度の擦り傷、左手人差し指は直径 3ミリ程度に大きく皮がすりむけ流血といった内訳。

サーファーや冒険家などが全身の傷の自慢をするシーンが映画である。 わたしも、何となく英雄的行為を行った企業戦士といったた気分で新たに出来た傷をうっとりと眺めたりしていた。

夕方、帰宅前に同僚に両手を見せて自慢しようとしたのだが・・・
右腕に出来た傷が見当たらないのだ。一番サイズが大きくて見栄えがしたのに。 Me   「ほらぁー、こんなに怪我が・・・あれぇー、無くなっちゃった」
He   「?」
Me   「昼頃にはここに長いヤツがあったのに、数時間たったから治っちゃったのかなぁ・・・」
         (こじ開けてみる努力をするも徒労に終わる)
He   「あれー、それって、ゴジラ2000の皮膚っすねー」
ゴジラ2000 Me(Godzilla 2000: Millennium - 1999 年東宝作品 )は、目の前でどんどん治癒してしまうという皮膚を持つそうで、研究者が顕微鏡を覗きながら

拙宅のゴジラ(シルエット)

「うをぉおお、さっきとは明らかに違うっっ」
などというのだそうだ。

ゴジラのエピソードを楽しげに語る彼、「あ、でも、キング・ギドラみたいなおねーさんも居ますから。」 と。キング・ギドラといわれたおねーさんは、たしかにタフだ。そういう彼はモスラ・ベイビー似だが、わたしの家にこんなゴジラが居ることは知る由もない。

♯  Today's BGM = You Had It Coming by Jeff Beck

(s=0100-0805; esb=#ffffff,#ffffff,#ffffff; h:52F/ 11C,l:36F/2C 晴れ一時雨 )


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