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 Annual Year 1999 | Year 2000

 
 

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sep 01 00  fri

廊下にマウス



わたしのオフィスは総務が隣にある。 総務の管理スパンは広く、経費管理からオフィスマネージメントまで含まれ、いつも忙しそうだ。 マネージャーのYさんが電話しているのが聞こえてくる。
「え、マウスが? どこに?..........今、わたし手が離せないのでビルディング管理に電話するから.....取りにきてもらう...」
どうやら、廊下にネズミが死んでいて気持ち悪いのでなんとかして〜、という電話があったらしい。 わたしは、その付近を通って行かなければならない用事が丁度あった時なので、いやだなあと思いながらも踏んだりしないように注意深く足元を良く見て廊下を突き進んだ。 遠くの方に怪しげな小さなカタマリ発見。廊下の真中でぴくりとも動かない。

(うむ、小さなマウスだ。ラットだと嫌だけど。。)などと思いながらできるだけ静かに廊下の端を歩く。実は寝ているだけで目が覚めて飛びかかられたら嫌なので寝た子を起こさない様にそろーりと近づいた。 するとどうも様子がおかしい事を感じる。どうしても有機物の感じがしない。 とうとう現場までたどり着いたわたしが見たのは、ワークブーツの踵のかけらのみたいなモノだった。

用を済ませてオフィスに帰る時、ついでに総務に寄って「アレ、ネズミじゃなかったよ。靴の破片か、靴に詰まった泥の塊か、そんなトコロみたいだった。」 と報告。

丁度その頃、廊下ではビルディングの営繕係がワークオーダーに従いネズミの死体回収にやってきていた。 電話でネズミの正体は壊れた靴の一部と聞かされて、件の総務のオバサンはがっくり。 ビルディングの営繕係に謝った後、ネズミだと大騒ぎをした張本人というFさんに怒りの電話。
「まったくもー。何がマウスですかぁ! 今度、本当に大ネズミが出ても、呼んでももうビルディングの人きっと来てくれないからっ。 今度出たら、あなた自分で取りなさぁーいっ。」
このオバサン、口は悪いけれどとても良いヒトなのでみんなに会社のお母さんと慕われているのだけど、でも、兎に角せっかちなのだ。 今日だって確認してから行動を起こしていればビルディングの営繕担当者に恥ずかしい思いをしないですんだのだけどね。 尚、毎日の出来事を記録する「営業日誌」にこの件も書くのかと尋ねたら「こんなもの書きませんよぉ」との事だった。

♯  Today's BGM = KAMAKIRIAD by Donald Fagen

(s=0400-0810;esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:84F/28C,l:72F/22C はれ )

 

sep 02 00  sat

夏が終わるとき



朝起きたら、すごい頭痛。 時計をみると 10:40、昨晩の就寝は 02:00だったので程よい睡眠時間を確保しており睡眠不足による頭痛では無い。 すると原因は花粉か。 よろよろと起きだしてコーヒーをしかける。 ブルーしている間にメールチェック。 コーヒーを2杯飲んでも頭痛がおさまらず、今日の外出予定をキャンセル。

せっかくマンハッタンの人口が減っているというのに。

毎週金曜日の朝の会議、昨日の出席者は半分くらい。 休みの人がとても多い。 9月4日の月曜日がレイバーディという祭日なので、木曜日、金曜日を休んで郊外に遊びに行く人が多いのだ。 道も電車もガラガラだそうだ。 それというのも、夏の行事を外で楽しむのはこれが最後という季節的事情もある様だ。

カウパレードは 4日迄、ジャイアントパピーも 5日が最終日となる。 夏は 4日で終わり、5日からは、気分も新たにホリディ・シーズンに突入するというわけだ。

この週末は夏の終わり。 9月だというのに、今日も30度近くまで気温が上がり、さらに湿度が90%。最後の夏向け暑い気候の大サービス付きである。 わたしは思いっきり夏の音楽でエアコンの効いたヴァーチャル夏の一日を過ごした。

♯  Today's BGM = DR. BUZZARD'S ORIGINAL SAVANNAH BAND by SAVANNAH BAND

(s=0200-1040;esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:84F/28C,l:72F/22C はれ後くもり時々あめ )

 

sep 03 00  sun

恐竜の卵 // M:i-2



Dinosauer Egg


これは正真正銘の「恐竜の卵」。

近所の果物店で「 DINOSAUER EGG 」の札をつけてバスケットに入っていたのを見かけて前から気になっていたのだ。 形はまん丸、触った感じはプラム、食べた感じは甘味の少ないさっぱりしたプラムであった。 スティッカーのスッテゴザウラスみたいな恐竜が可愛い。

ミッション・インポシブル II 』鑑賞。主演の俳優が好きではないのだけれど、ジョン・ウー作品なので劇場に出向いた。 これが面白かった。豊富に登場するハイテック機器も楽しいが、やはりアクションが良い。 特に、後半に展開するオートバイのシーンは最高。元ライダーの血が騒いだ。

2時間3分の映画が終わって外に出ると土砂降りの雨。 傘は持っていなかったが、隣が自宅なので小走りになって雨を突破。大粒の雨がゆっくり落ちてくる中、スローモーションで走るわたし、路面にできた水溜りはわたしの靴ではじけ飛ぶ、といったジョン・ウー監督の映画の中の世界の人みたいな気分になってしまう。 帰宅したらブルーのシャツに水滴が20粒くらい付いていて、グラデーション的ポルカドットのシャツになっていた。

♯  Today's BGM = BETWEEN THE SHEETS by Fourplay

(s=0300-1040; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:84F/28C,l:72F/22C はれ一時あめ )

 

sep 04 00  mon

CDの問題



CD(Compact Disk)が発売されたのは 1982年だそうだ。 発売当時は、その寿命は半永久的とまでいわれたが、しばらくして永久ではなく実は100年という訂正がされた。 それでも、CDを利用中のユーザで100年以上生きる人は居ない為か、100年もてばよいといった風潮もあったやに思う。 わたしも、とりあえず100年保存ができるなら良いと安心していたものだ。

ところが、CDの寿命は実は20年といった記事を最近読み、これはちょっと問題だなあと思った。 CDは信号が記録されるアルミニウム製の円盤をポリカーボネイト樹脂ですっかり覆って保護してある構造だが、その樹脂が劣化して中のアルミニウムが外気と触れることにより腐食してしまうのだそうだ。 わたしの所有しているCDで一番古いのは10年以上経過しているが、あと10年以内に一斉にそれらが腐りだすのかと思うと怖い。

実際には、CDの製造年度(劣化しやすいのは初期製品の様な気がする)、保存状態などにも寿命は左右されるだろうから、すべてが20年でぼろぼろになってしまうという事ではなかろう。 過去の歴史を見てみても、100年もの寿命を持ったメディアは無い。SP、LPなどのレコード、各種テープ、8インチフロッピー・ディスクなど、過去から現在までに登場しては消えて行ったメディアは少なくない。 それは、メディア自体の品質的寿命が尽きる以前に、さらに優れた記録媒体の開発がなされるからである。 要はCDもそのひとつに過ぎないと解釈すればどうという事はない。 わたしの場合、所有するCDは、約600枚の音楽CD、数十枚のデータCD。これらを廃棄するときには、より良い次のメディアが登場しているわけだから。それなりに期待して待っていよう。

CD の問題はほかにもある。 聴こうと思ってCDラックからCDを出すと、ケースと中身が違う事が良くある。 これは、CDチェンジャーが導入されてから特に著しい出来事だ。 こちらは、運営で防げる。つまり、聴き終わったCDをラックに戻すときは、必ず正しいケースに格納することに留意すれば良い。 「言うはやすし、行うは難し」の典型的なもののひとつである。とほほ。

♯  Today's BGM = ROCKS, PEBBLES AND SAND by Stanley Clarke

(s=0330-1050; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:82F/27C,l:58F/14C はれ一時くもり一時あめ )

 

sep 05 00  tue

決定版:不要 CD の活用法



CD mirror

CD は、寿命が到来して記録してあるデータが呼び出せなくなっても無意味な存在になるが、欲しくも無い広告CDのように最初から存在価値が無いようなものもある。 インターネット接続無料100時間付きプロモーションCDなどがその良い例である。

これらは、ベランダなどにつるして鳩よけにする以外は燃えないゴミとして以外に用途がないかというと実はわたしは画期的な活用法を考案したのだ。

CDは研磨されたアルミニウムの円盤に樹脂コーティングされたものだ。片面には内容の記述など印刷がされているが、裏面(レーザー光線があたる側だからほんとうは表といえる)は、無地。 少し白っぽいけれど充分に鏡の代わりとして使えるのだ。 これは便利だと思い、捨てようと思っていたCDを会社に持っていった。 一枚は、パーティションに画鋲でとめた。そのままでも良かったのだが職場に楽しさを加えるためににこちゃん風味を加えてみた。 写っているのはわたしのファイルキャビネットとその上にあるファイル群である。 レインボーカラーも美しく、バックミラーとしての機能もあるし、自分の髪の様子などのチェックにも役立つ。

CDケースをラックから取り出したら中は空(カラ)だという事がよくある、といったメールをいくつかいただいた。 CDの総数とケースの総数は同様のはずだからそれはあり得ないだろうと思ったが、冷静に考えたらわたしもそういう事が稀にある。 つまり、CD自体は、どこかのCDプレーヤー(わたしの場合可能性は、6箇所もあった!)に入ったままでケースだけラックに戻してしまうのだ。 この手の問題の抜本的解決法はひとつしかない。それは、ケースとCDの一体化である。そのままラックにいれて検索可能なメディアこそが次世代を支配するに相違ない。

三連休のあとの朝、出勤時の気温は摂氏10度。 就寝時間 04:00という週末時間による時差ぼけだったが、心地よい気候にすくわれた一日だった。 今日は早寝したい。

♯  Today's BGM = IF THIS BASS ONLY COULD TALK by Stanley Clarke

(s=0400-0810;esb=ffffff,ffffff,0000ff; h:66F/19C,l:50F/10C はれ )

 

sep 06 00  wed

ミレニアム・サミット



世界約150カ国から元首・要人が集まり新世紀に関して話し合うと言う史上最大の会議「国連ミレニアムサミット」が今日から3日間国連本部で開催される。 カストロ議長が参加するとか北朝鮮が怒って帰ってしまったとか何かと話題になっている。
しかし、国連本部があるニューヨーク市の住民にとってはマンハッタンあちこちで交通規制が行われたりするので不便を強いられる3日間でもある。 朝のテレビニュースではどこの道路が通れなくてどこはOKなどと放送。通れる道路に車が押し寄せるのであちこちで渋滞が発生している。
世界中の新聞に掲載される様な出来事を日常的に経験しているというのはマンハタンで生活するならではの事。 だからどうだという事は何も無いのだけれど、でも、2年ほど前に 1年間東京に住んだときは、なんとなく世界の中心から遠ざかった様な気分になったことは事実だ。

朝の出勤時の気温は摂氏10度。 涼しい風が気持ちよく、夏も終わりで冬がくるのかと思うと嬉しくて思わず頬が緩んでしまう。

昨日からアレグラ(花粉症の薬)の服用を中止している。 たちどころに顔が変わる。すなわち顔色は紙色から皮膚色に戻り、輪郭も薬漬け風様相でなくなってくる。 一方、今日は早速目が痒くなってきていて、いつまで薬なしでいけるかな。

♯  Today's BGM = GINSENG WOMAN by Eric Gale

(s=0030-0810; esb=ffffff,ffffff,0000ff; h:68F/20C,l:51F/10.5C はれ )

 

sep 07 00  thu

定期点検でちょっと満足



歯科医にて六ヶ月点検&クリーニング。 口をあけたとたん、先生の動きが一旦止まった。そして次は、「あぁ、なんてきれいなんでしょう!」と感嘆の声。 ブラウンの電動歯ブラシにしてから始めての定期点検だけれど、思った以上の反応に満足。 ほぼクリーニング不要な状態にキレイになっているので、クリーニングもあっという間に終了。 チェックアップでも悪いところは何もなく健康満点だそうで、気合をいれた手入れの効果絶大。

会社の帰りは、車道は勿論、歩行者の道まで大渋滞。 近所にある Radio City Music Hallで開催される MTV Music Award の為にテレビ、警官、出演者を乗せたストレッチ・リムジン、観客、野次馬などであふれ返る大混乱。 空は、飛び交うヘリコプターがうるさい。文字通り雑踏をかき分けながら問題エリアを横切り帰宅。

恋は嵐のように(Forces of Nature) 』鑑賞。 サンドラ・ブロックとベン・アフレック主演のコメディー。 結婚式直前の男がフィアンセのところに行く為に乗った飛行機が事故で飛ばなくなり陸路で旅を続けることになるが、自由奔放な女性と道連れになり・・・ というストーリー。 ミュージック・ビデオのような心地よいリズムが楽しい作品。 ベン・アフレックがちょっと良い感じ。太ったほうがグッド・ルッキングという珍しいケース。

♯  Today's BGM = STEPHEN STILLS (Love The One You're With) by Stephen Stills

(s=0100-0810; esb=00ff00,ffff00,ffff00; h:73F/22C,l:60F/15C はれ )

 

sep 08 00  fri

予言



sky

予言という言葉はなんとなくいかさまっぽい響きがある。 怪しげな宗教のツールだったりするのが原因なのかもしれない。 でも、ほんとうの予言は科学的知識と統計学により裏づけされたものなのだ。 天文学の仕組みを知らない地域で「今から天は暗くなるのだ」と日食を“予言”してみれば現地の人の驚きは大変なものだろう。

よく晴れた日の午後、わたしの自宅からマンハッタンのイーストサイドに住む友人に電話をして 「よいか、もうじき大雨じゃ」などと予言することが可能なのは、わたしのアパートの窓から西の空が見渡せるからであり、 且つ、天気は西から変わるという事を知っているので、いくら東が晴れていても、西の空が暗くなってくると夕立がやってくるという仕組みが分かっているからなのだ。

そんな事を思いながら見る日没、ハドソン川に映った太陽がきらきら輝く。夕焼けもその焼け具合で天気の予言は異なるのだ。

♯  Today's BGM = PARIS, TEXAS by Ry Cooder

(s=0130-0810; esb=ffffff; h:80F/26C,l:60F/15C はれ )

 

sep 09 00  sat

メモ、メモ



わたしはよくメモをとる。 こんど借りるビデオやDVDのタイトル、思いついた配色、後でやろうと思った事、友人に出そうと思ったメールの内容、買わなければいけない物などなど。 それらは、思いついた時に近くにあった紙ならなんでも手当たり次第に書かれる。 ポスト・イットの時あり、広告の紙の白い部分だったり、請求書の封筒だったり、食事中だったらナプキンや箸袋だったりと統一性は皆無なのだ。

わざわざ書き留めておこうと思った内容だからわたしにとってはそれなりに重要な紙切れとなる。 とりあえず書いた事で忘却は防げそうと安心するらしく、実行に移されるまでかなりの時間を要することが多い。 するとどういう結果になるかというと、そこらじゅうに紙切れが溜まる事になる。 形も材質も色もめちゃくちゃの紙切れ、大きな紙の端に書いたメモは、その部分だけちぎってコンパクトにしてある事も多い。

メモへの記入は、コピペでは無くカット&ペーストである。従い、メモに書いた段階で脳内メモリからは削除される。 つまりメモに書く理由はRAMの開放にあるのだ。 メモが書かれた紙切れは稀にフォールダに整理されることもあるが基本的には 混沌とした状態となっている。

してみるとメモ化は紙くずの増加に寄与する以外特に何かの役にたっているとは思えず、むしろ、未処理のタスクが増えるだけという事は実はわかってはいるのだ。 解決方法を模索中といったところなのである。

♯  Today's BGM = WELCOMEBACK by John Sebastian

(s=0130-1030; esb=ffffff; h:82F/27C,l:68F/20C はれ )

 

sep 10 00  sun

スパイ



子供の時になりたかったものは時代により変遷した。 確か、会社経営者、スパイ、宇宙飛行士、F1レーサーという順番だったと思う。

それなりの人生経験をつんだ今、それらはどれもお断りだ。 ダメなものばかりだ。 こうしてみると、子供の頃の夢をかなえました、といった人々はほんとうに偉いと思う。 よほど強固な意志を持ち切磋琢磨した結果の賜なのだろう。

わたしの場合は大人になり妄想のテクニックだけは随分上達したので、脳内では子供の頃の夢を充分かなえている日々となっている。

♯  Today's BGM = 24 NIGHTS by Eric Clapton

(s=0500-1050; esb=ffffff; h:82F/27C,l:66F/18C 薄晴れ・霧 )

 

sep 11 00  mon

適切なのは、上 OR 下



「大変な事があったのよ」と彼女は話し始めた。

朝方、水音がするような気がして目覚めたという。 いつもはベッドに乗っかっている飼い猫のフランシスが走り回っている音も聞こえてくる。 どこかで水でも出しっぱなしになっているのかと思い起きあがってびっくり。 家が床上数センチの洪水になっていたのだった。

水の出所を確かめたところバスタブの排水溝から上がってきたらしいとのこと。 彼女の家はアパート一階、地下はボイラー・ルームだそうで、何かの原因でプレッシャーが変わって水が流れ込んでしまったらしい。 水は排水ではなくきれいな水だったことがわかりせめてもの救い。 また、カーペットを敷いていなく床のままなので乾くのを待つだけで良い。 床の近くのものをすべて高いところに移し、クローゼットにつってあるロングスカートなどは半分に折ってかけなおし耐水状況を整えて出社してきたのだそうだ。

わたしの家は33階だが、パイプからの浸水ならありえないとはいえない。 そこで、我が家に洪水が発生した時のことを考えてみた。 水に弱いのは電気・電子精密機器だ。 デスクトップ一台は床の上、もう一台はキャスターのついたラックにはいっていて床から5センチくらいレイズしている。 ノートPCは、一台は鞄に入れたまま床の上、もう一台はプリンタなどのあるカウンターの上にある。 このカウンターはかなり大きくて飲み物を置くこともあるし、また端にはシンクまでついている。 いつか水難事故がおきそうでPCを置くのには適さないので床方面への移動を考えていたのだ。でも床に置くのはプランミング系水害を考えると不適切だ。 カウンターなら床からの距離は1メーター程度あるため通常のフラッドなら被害を免れるということもある。 上に置くべきか、下に下ろすべきか、悩みはつきない。

チル・ファクター』鑑賞。 50度(摂氏 10度)以上になると強力な化学反応が起きて何十万人もの人を殺すことになるという薬品をめぐるアクション。 1時間40分の映画なのに事件がおきるまでの導入部に20分を割いているのは長すぎ。 危険な薬品を持ってアイスクリーム・トラックで保冷しながら悪人の追っ手とのチェースは退屈はしない。 映画自体は軽いノリで、映画館で見たらがっかりしそうだが、自宅でビデオだったので及第点。

♯  Today's BGM = THE AGE OF PLASTIC by Buggles

(s=0200-0845; esb=#ffffff,#993399,#993399; h:80F/25C,l:66F/18C 薄晴れ・霧 )

 

sep 12 00  tue

スペースシャトル



spaceshuttle

数日前の夜、窓の外に白く光るスペースシャトルが突然あらわれた。 すっかり嬉しくなってしばらく眺めていた。ところが、昼間になってみると、それは、最近出来上がったビルディングの屋上部分にすぎなかった。 目障りなビルディングができてしまったて眺めがわるくなったなあと思っていたのだが、夜になると宇宙的でなかなか良い。 明るくなるとがっかりというのはまるで蛍のような建造物だったのだ。
(注: 現物はもっとスペースシャトル。毎日霧ばかりでなかなか撮影日和到来せず。せめて中秋の名月でも輝けば・・・)

セントラルパークで行われる STING フリー・コンサート行ってみるつもりだったが、会社を一歩出たとたん、蒸し暑さにびっくりしてまっすぐ帰宅。 夜遅くになり雨。もちろん中秋の名月は見えず仕舞いの夜だった。

♯  Today's BGM = DON'T LOOK BACK by Boston

(s=0200-0750; esb=#ffffff,#993399,#993399; h:78F/25C,l:68F/20C 薄晴れ・霧 )

 

sep 13 00  wed

Windows Me



Windows Me (Millennium Edition) 、明日発売とのこと。 MSのプロモーション演出は、ささやかなカウントダウンをしてみたりと、控えめな盛り上がり。 機能の説明をみても目新しいところは特に無く、既存のユーザがアップグレードする理由は見当たらず、 自分がユーザになる事には興味を感じない。

自宅の PC環境では 3つのOSが混在となっている。Win95, Win98SE そして Win2000。 アプリの互換性の問題さえなければ、Win2000が一番使いやすい。重いけれどそれなりのマシンでドライブすればなかなか快適なのだ。

JP モーガンとチェースが合併に合意とのニュース。 実質的にはチェースによる買収で、Morgan: Chase が 1:3.7の株式交換方式となる。 360億ドルの大型 M&Aだ。ゆるぎない信頼を誇っていた伝統のある銀行がその独立に終止符を打ち、来年の第一四半期には The JP Morgan Chase & Co. としてスタートの予定とのこと。 全米第二位、世界第七位の銀行持株会社の誕生となる。

これからの金融業界の形が明白になってきており銀行の合併、巨大化に拍車がかかりそうだ。

銀行持株会社は日本には無かった組織体系だが金融ビッグバンに向けてこれから増え始めるところであり、わたしの勤務先も例外ではなく、巨大グループの一員となるのももうじきなのだ。

♯  Today's BGM = THE DREAM OF THE BLUE TURTLES by Sting

(s=0130-0800; esb=#ffffff,#993399,#993399; h:80F/26C,l:60F/15C 薄晴れ・霧 )

 

sep 14 00  thu

十六夜



16th moon
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中秋の名月の晩の天気は曇からあいにくの雨にかわってしまったけれど、その翌日はなんとか雲がきれて、すこし傘のかかった十六夜の月が現れた。
「いざよい」とはためらう事。満月より遅れてためらうように出ることから十六夜(いざよい)の月と言われるそうだが、そういえば、ためらいがちにやたら遠くではにかんでいるようにも見えた。

2000年 9月14日 00:40



♯  Today's BGM = IN THE COURT OF THE CRIMSON KING by King Crimson

(s=0130-0810; esb=#ffffff,#993399,#993399; h:78F/25C,l:66F/18C 晴れ )

 

sep 15 00  fri

ドレスコード



夕方、全社員宛てメモが配られた。ドレスコードが一部改訂され、5月1日から 9月30日までの夏の間だけとなっていたカジュアル服の適用期間が今回に限り来年の3月31日まで延長となるというもの。

冬季のカジュアル服は当社では初めてとなるが、一般的にはカジュアル服は歓迎という風潮。 でも、わたしの場合、もうじきスーツに戻れると思っていたのでちょっとがっかりである。

カジュアル服は自由な勤務態勢が特徴的なドットコム産業の台頭が引き金になりほとんどすべてのビジネスラインに取り入れられてきたが、 しかし、最近どちらかという下火になる方向を見せている。 カジュアル服を採用した企業で、社員の出勤態度に好ましくない傾向が認めらるという報告があるのだ。 つまり、スーツで出勤していた時とちがいカジュアル服だと気持ちがカジュアルになりすぎて会社にいかないでさぼってしまう人が少なくないのだそうだ。

確かに、朝、糊のきいたワイシャツをおろしてスーツを着ると気持ちが引き締まるものだ。 気分は服装により左右されるというのはうなずける。 だからといってカジュアル服を着ると遊びに行きたくなってしまうというのはあまりに極端。 そういう人は元々勤勉さとは程遠いのではないだろうかという気がする。

勤勉であることが人生の最大事とは思わないし、既成の決まりにとらわれない自由な生き方は素敵だと思うが、それでも、拘束時間が定められた契約の上に雇用が成立している場合は、服装の如何をとわず契約どおりの労働の提供をすべきなのだ、と思う。

♯  Today's BGM = LADY IN SATIN by Billie Holiday

(s=0130-0810; esb=#ffffff,#FF6699,#FF6699; h:72F/22C,l:56F/13C 曇のち晴 )

 

sep 16 00  sat

オリンピック



シドニーとは15時間の時差があるので、LIVEだと夜中になってしまうので、今回のオリンピックの放送は全部録画となっている。 そういう訳でニューヨークは世界でもっとも遅くオリンピックの映像をみる地域のひとつというわけである。

実はオリンピックは殆ど関心が無いのだが、世間の話題についていける様にと昨晩の開会式の様子を放映中のNBCにチャンネルを合わせた。 ところが結局最後まで3時間以上にわたり観てしまった。

ちょうど8歳の女優NIKKIの演じる「ディープ・シー・ドリーム」が始まるところだった。 出てきたと思ったら会場で寝てしまいどうなるのかと思っていると出現するくらげの大群、そして宙に飛ぶ(イメージ的には水中)NIKKI。演出がきれいなこともありますが、なんて度胸のある娘なのかと思い関心。 その後に続くアボリジニのダンス、見事な群舞だが火をあしらってあるのはちょっと苦手 (1993年のWTC爆破事件の経験者のわたしは、火や煙は恐怖であり、祭典と結びつかない)。

いくつかのアトラクションが続き、国の名前のアルファベット順に選手団の入場。 日本選手団の入場は、テルテル坊主の大群に仰天するやらがっかりするやら。

クライマックスの聖火台への点火は、アボリジニの女性が軽やかに階段を駆け上がる。 そこには池のようなものがあり、その中に靴を濡らしながら入って行く。水面にトーチを近づけたと思うと 実はそこが聖火台のコアになる部分だったのだ。 一瞬にランナーの周囲を火が輪の形に燃え上がる。
危うし、火あぶり、と思うと、ランナーの立つ中央部分を残して周囲が宙に上がる。 感動的な演出だ。ところがその後、トラブル発生。 宙に浮いた燃える円盤状の物体は斜面を流れる滝を登っていく予定だったのに電源のトラブルで立ち往生。 5分くらいしてようやく動き始めたけれど、その間切れ目無く喋り続けたNBCアナウンサーはさすがプロ。 最後の方は「観客のなかにはこれが出来上がりと思っている人もいるでしょうね」などと。 スタジアムの最上部にたどり着いた聖火が聖火台とドッキング。「未知との遭遇のイメージですね」とアナウンサー。 夜空に浮く円盤、SF的なイメージが素敵で大いに堪能した。

楽しみにしている競技は、飛び込み。次の金曜日(9/22)からスタートとなる。

♯  Today's BGM = DON'T LOOK BACK by Boston

(s=0100-1000; esb=#ffffff,#FF6699,#FF6699; h:67F/19C,l:55F/12C 晴 )

 

sep 17 00  sun

起きるタイミング と 空



graphic version

週末の朝は目覚ましの音に中断される事のない眠りが楽しみのひとつだ。

何時に起きるかは、ちょっと悩むところである。早く起きればそれだけ週末を長く使えることになるが一方、いつまででも寝ていられるのは土曜日と日曜日の特権なのだから。 累積睡眠不足を取り戻すという大義名分だってある。 普段どういう思考プロセスで起床にいたるかというと、目覚めたときに時計を見て、その時間と昨晩の就寝時間との差異から分かる睡眠時間によりもっと寝るか起きてしまうかの判断をする。 今朝は9時過ぎに目が覚めたが睡眠開始時刻が03:00だったので、もう一眠りとした。次に気づいたのが、10:40。 程よいタイミングとなった。もっと寝ていたかったが用事があるので致し方ない。

寝すぎると具合がわるくなるという人の話を聞くことがあるがわたしには該当しない。 わたしの辞書には寝すぎという言葉は無いのだ。ほんとうは、たとえ外にどんな青空がひろがろうと、日曜日などは夜までずっと寝ていたいのだから。

♯  Today's BGM = TEN SUMMONER'S TALES by Sting

(s=0300-1040; esb=#ffffff,#FF6699,#FF6699; h:73F/22C,l:61F/16C 晴れ )

 

sep 18 00  mon

元気をみせる



テレビのニュース番組で、土曜日にマンハッタンで行われた「ジャーマン・アメリカン・ディ・パレード」に参加していたジュリアーニ・ニューヨーク市長の姿を見た。 彼は前立腺ガンの治療中で、一日前に90個の小さな放射性物質を体内に埋め込むという手術をしたばかりなのだ。 曰く「パレードに参加する予定は無かったのだけれどとっても気分がよいので」 と自分の健康状態をアピール。

米国では、自分がいかに心身ともに元気であるかを表現することが多い。 弱者は生き残れない社会だから少しぐらい具合がわるくてもモノともせず元気を強調する。 でも、ちょっと背中を丸めてマーチするジュリアーニ市長、わたしの目には弱々しくみえて、パレード参加は健康さの誇示には役立っていなかった様に感じた。

日本のおじさんの会話のテーマとして病気というカテゴリーが有る様に思う。 つまり、自分のどこが具合が悪いかをちょっと“ 得意げに ”語るのだ。 そのココロとしては、自分はこんなに具合が悪いにも関わらず、それをおして会社に通っている、滅私奉公の美徳を自慢しているのではないかと推測する。 元気を誇る米国、病気を自慢する日本、日米文化の大きな差のひとつだと思う。


♯  Today's BGM = THE SIDEWINDER by Lee Morgan

(s=0100-0810; esb=#ffffff; h:77F/25C,l:61F/16C 晴れ )

 

sep 19 00  tue

異物混入



ニューヨーク市でボトルに入って売られているミネラル・ウォーター類を飲んだら病気になった、という汚染水事件がニュースとなっている。 混入物の種類は、アルカリ性液体、アンモニア、ブリーチなど。 異物がはいっていたと報告のあった水は「AQUAFINA」「ペリエ」「Poland Spring」の三種類。 31の報告が警察と FBI により調査中だが、いくつかはインチキと判明しているという。 3つのケースだけがインチキの確定が出来ない状態だというが、一方で、ボトルにどうやってアンモニアが混入したかは未だ不明とのこと。

そんなニュースを知りながらも、今日わたしが帰宅の途中に購入したのは「Poland Spring」。 最近はここの水を良く買う。混入されていたという場合はすべて異臭がひどく、入っていれば分かるというレベルだそうだし、 どうも自作自演のケースが多いように思えて水を買い控えるには至らないのだ。

少し前に会社のBが経験した異物混入事件は、店の対応にびっくりというもの。 会社のランチ・ルームで近くのサラダ・バー(いろいろな料理が用意してあり自分で取ることが出来る店で均一料金量り売り)から買ってきたランチを食べていたBが「これって何だと思う?」 と野菜のソテーから発掘したのは、ややマリネート状態になったハエであった。羽根がちぎれることもなく原型を保っていたので調理中に入ったというよりはサラダ・バーに置かれてある間に空中から飛び込んでしまったという感じだった。 空気中にはハエは飛んでいてもしかたないし、ましてやその店は道路に面したドアが開放されているのだからハエを防ぐことは難しい。 それでも入っていて気分は良くなく、彼女は、もうそれ以上食べたくなくなり店にクレームに出かけた。

店の態度は極めて悪く、ハエの入ったものを見せたところまず「どこにいたハエか」と聞いたと言う。 「料理の中に決まっているでしょう」とB。 「ふーん、それでどうして欲しいのか」と店は横柄な態度。 「リファンド(払い戻し)」とB。 そうしたら、驚くべきことにその店のマネージャーとやらはおもむろに彼女が持っていった半分くらい食べた後のパックを量りにのせて、その重さの分にみあうだけのお金をよこしたという。

もう二度とあの店にはいかない、とBは怒りの鉄拳。 いまやわたしのオフィスでは全員がその店からモノを買う事は無くなりボイコットに協力しているのだ。


♯  Today's BGM = AMIGOS by Santana

(s=0200-0810; esb=#ffffff,#993399,#993399; h:72F/22C,l:66F/18C 曇/雨 )

 

sep 20 00  wed

パンダ・ベイビー



   
  生後4日目のパンダ。
  殺人現場ではない。
 
サンディエゴ動物園で生まれたパンダの赤ちゃんが先月一歳の誕生日を迎えた。昨日のニューヨーク・タイムズのサイエンス欄は、この Hua Meiの誕生にいたるまでのストーリーと生まれてからの写真が掲載されていた。 生まれて 4日目のパンダは白ねずみみたい。2週間目になると目の周りが黒っぽくなりはじめ、3週間目になるとくっきりとパンダの色分けが出来上がる。 6週間目のパンダは縫いぐるみそのものでキュート。   web

ゼブラやパンダを見る都度おもうのは、毛を剃ってみたいという事だ。 あの柄は毛だけなのか皮膚も同じような色合いとなっているのかこの目で確かめたい。 前に家に居た犬は茶色と黒が混じった毛だったが、毛をかきわけて確かめてみたことがあるが皮膚の色は一色だったが、パンダやゼブラは違うような気がする。ああ、そんなのを見てみたい。


♯  Today's BGM = SECRET LIFE OF PLANTS by Stevie Wonder

(s=0145-0950; esb=#0000ff,#993399,#993399; h:84F/28C,l:70F/21C 晴れ )

 

sep 21 00  thu

ミニマウス




VAIO505に使う為に適当なUSBマウスとして、光学式をターゲットに探していた。 光学式は巨大サイズのマウスばかりでわたしの手に馴染むものが無く、結局、従来のボール式に妥協。 Logitech のミニマウスをひとつ購入。 使い心地はアクセプタブルだったが、デザインと色が気に入ったのだ。 小型で丸みを帯びたフォルムはUFOっぽくて愛嬌があったし、何より銀色のマウスはメタリック藤色のVAIOのボディーにマッチするのが嬉しい。

機械製品は、性能が一番重要なのはいうまでもないが、一方で、使うたびに視界に入るものなのだから、デザインや色もわたしにとっては重要なファクターなのだ。

♯  Today's BGM = DARK SIDE OF THE MOON by Pink Floyd

(s=0130-0800; esb=#ffffff,#ff0000,#ff0000; h:80F/26C,l:56F/13C 晴れ )

 

sep 22 00  fri

GYRO JIVE



マディソン・アベニュー 71丁目にある「とらや」でランチ。 日本では羊羹で有名なあのとらやがニューヨークに出しているカフェ・レストランで、白っぽい大理石の壁が明るいモダンでおしゃれな店。 食べたのは、山菜おこわセット。ミックス野菜サラダ、茶碗蒸、味噌汁、山菜おこわがお盆にのって出てくる。 もち米の料理はあまり好きでなく普段は積極的には食べないのだが、ここの山菜おこわはフレッシュな山菜や野菜が豊富に乗っていて とても美味しい。デザートには蜜豆。弾力のある寒天はホームメードなのかもしれない。 上品なつくりの店でスタイリッシュな食器での食事はひとつだけ欠点があった。それは濃厚さの欠如。

店を出て5分もしたら、もうおなかがへってしまった。 実際に空腹でたまらないという訳ではないのだが、さっぱりしすぎていて満足感がイマイチ至らないという感じ。 こってりしたものが食べたいと思いながら午後を過ごし、夜は、大好きな GYRO(ジャイロ)とした。 GYROは中近東風サンドイッチ。円形のぺちゃんこパン、ピタ・ブレッドの中にチキンかラムの焼いたもの、レタス、トマト、などの野菜をはさみ、 白っぽいクリームソースと赤っぽいホットソースをかけて出来上がりとなる。中身は細かめに切ってあるので見た目より比較的食べやすい。

中近東の食事はほんとうに満足感が高く楽しい気分で週末のスタートとなった。
CHICKEN GYRO


♯  Today's BGM = EXTENSIONS by Manhattan Transfer

(s=0130-0805; esb=#ffffff h:70F/21C,l:58F/14C 晴れ )

 

sep 23 00  sat

オリンピック観戦



スポーツの観戦というものに興味がない。そしてTVをみるという習慣もない。従って、毎晩のように、オリンピックのTV番組を観るようになるとは予想だにしなかった。 ところが4日ほど連続で毎晩オリンピック漬けとなっている。 オープニングセレモニーのオーストラリアの演出能力にすっかりノックアウトされてしまったのがきかっけかもしれない。ハイテク化が進み、スポーツ中継のカメラアングルも映像芸術の域に達していて観ていて楽しいこともあるだろう。

NY地方では、昼間の放映もあるが、基本的には夜 19:00〜24:00がメイン。従い、半日からほぼ一日の時間差が生じるディレイ放映となる。 日本の新聞では、米国は時差の関係で結果がわかっている映像の番組なのでつまらないと不満、という報道がされているらしいけれど、勤め人が帰宅してから自宅でくつろいで、「これが金メダルのパーフォーマンス」と思いながら観るのは良い。 結果がわかって一体なにが悪いのか、と思う。

それより、良く耳にするのは、CMが多いという不満の声だ。NBCだって高額な放映権のモトをとらなければならないのだからナリフリかまっていられないのだろう。しかし、これもわたしにとっては結構面白かったりする。普段TVを見ないのでCMが珍しいのだ。 ましてや、オリンピック番組のスポット用につくった特別CMは番組同様の面白さとなっている。

普段テレビをみるという習慣がないので、毎日5時間もTV画面を眺めるのはかなり疲れる。実際には、興味のあまり無い競技の場合はながら鑑賞となっているのでソリッド5時間という訳ではないが、わたしの興味対象である水泳が続くと他のことが出来なくなる。
水泳といえば、オランダの Pieter van den Hoogenband、100mと200mの自由形で金メダルをとりスプリンター泳者ぶりをみせつけられたが、彼が勝つ都度、NBCのアナウンサーが、 The Flying Dutchmanと呼んだりしていたのが気になった。 いうまでもなく、The Flying Dutchman は、ワーグナーの歌劇 Der Fliegende Hollaender の英訳題であり、飛ぶように速いスゥィマーにかけているのだろうが、ワーグナーの Der Fliegende Hollaender のオランダ人は絶望感にうちひしがれているのだから、Hoogenband を、そう呼ぶのはふさわしくないか或いは果てしなく意味深だというところである。
かの歌劇は、日本語では、「さまよえるオランダ人」となりスプリンターを呼ぶにはちょっと意味をなさなくなるので日本ではきっと違ったのだろうなあ、と思う。

水泳が今日で終わりとなり、これで日々のテレビによるわたしのプライベート時間侵略もピリオドがうたれそうでほっとしている。

♯  Today's BGM = A MAP OF THE WORLD by Pat Metheny

(s=0150-1040;esb=ffffff; h:72F/22C,l:64F/17C くもり後あめ )

 

sep 24 00  sun

水泳が好きな理由 // マラソン



今朝は10:00から女子マラソンの様子が放映とのことなので、10:50に目が覚めたらすぐに起きて早速TVをオンにしてみた。 一位になった選手、随分と肩と上半身を振る走法だなあ、というのが最初の感想。 一見いやいやをしている様にも見える動きで素人のわたしの目にはエネルギーのロスではないかと思えてしまうが、プロのコメントによると無駄の無い走り方を最初から身に付けているランナーなのだそうだ。 確かに、顔の表情はそう苦しそうでもなく余裕の走りといった感じ。 日本の女子選手が陸上競技で金メダルをとったのは史上初とのことなので、本国では大変な騒ぎとなっている事でしょう。 世界一&史上初は快挙。おめでとう。

ランニングや水泳など自分への挑戦となる個人競技が好きだ。 自転車競技のように相手とのストラテジカルな駆け引きが要求されるものには興味が持てない。 たぶん同じ理由で球技に関しても関心度皆無なのだ。
他人との競争心というものが生まれつき欠如しているらしいが、ひとりっ子の劣る点といわれるのはこんなところにもあるのかもしれない。

水泳が好きなもうひとつの理由は清潔感があるスポーツということがある。 激しい運動だから汗だくになるのだろうが水中なのできれいに洗われてしまう。 それに体毛などもキレイに剃ってありつるつるで視覚的にも清潔なイメージだ。 そして、人類の永遠の故郷である海に結びつくものだからではないだろうか。

♯  Today's BGM = LE GRAND BLEU by Eric Serra

(s=0150-1050;esb=ffffff; h:74F/23C,l:56F/13C くもり )

 

sep 25 00  mon

スイカの季節



今朝の出勤時の気温は13度。さすが腕をだしている人は少数派になってきた。わたしも長袖のジャケット着用。 頬を撫でる風にひんやり感があり、夏の消滅が実感できる。寒いのが好きなわたしは思わずにっこりしてしまう。

月曜日から飛ばすと疲れるので仕事はそこそこに。 帰りに食料品店に寄るとスイカが山積みになっていた。 大きなラグビーボールみたいなスイカを多分四分の一に切ったもの。 そういえば今年の夏はスイカを一回も食べていなかった事を思い出し購入。

帰宅したら直ちに準備にとりかかる。 わたしのスイカの食べ方は、まず種をすっかり取ってしまい、1センチ四方くらいのサイズに切り出したものをガラスの容器にいれて冷凍する。 2時間ぐらいして、さっくりとシャーベット状態になった赤いキューブが霜のついたガラス容器の中に出来上がると食べ頃となる。 かなり手がかかるのでめったにしないが、最高の美味しさ。

郊外ではそろそろ暖房の季節となるがミッドタウンの南向きのアパートの一室では去り行く夏がこうしてセレブレイトされた。

♯  Today's BGM = WATERMELON MAN (from HEADHUNTERS) by Herbie Hancock

(s=0150-0810;esb=ffffff; h:64F/17C,l:50F/10C くもり)

 

sep 26 00  tue

'Cos I'm free キャシー・フリーマン



昨夜は、オリンピックの 陸上400m決勝。先人未踏の連続優勝記録を樹立した M.ジョーダンも良かったが、なんといっても、圧巻は女子400メートル優勝のキャシー・フリーマン。 頭から両手両足までをすっぽりと覆う宇宙的な雰囲気のあるハイテク・フィールド・スーツに身を包んだ彼女は全観客の期待どおり金メダル(それもオーストラリアにとり百個目というキリ番)を取得したが、 それは事前に思っていたレベルをはるかに超える感動だった。

キャシー・フリーマンは、先の開会式で聖火台に点火した聖火最終ランナーでありスター選手だが、一方で、オーストラリア先住民であるアボリジニ出身者として最初のメダル獲得オリンピアンでもある。

アボリジニは入植した白人種に迫害され続け、一時は絶滅の危機に瀕したが、1950年代以降にとられた保護政策により徐々に人口を増やしているとの事。 その政策は、生まれたアボリジニの子供は親から離して育てる事によりアボリジニの生活の近代化を促進するというもので、彼女も祖母の誕生日とかそういった物を知らないで育ったと言っている。 そういった政府と対立したこともあるが、今回はオーストラリアを母国として世界的な大会に出場する彼女の心の中は計り知れない重圧及び民族のルーツへの闘争心があっただろうに、それでも一位になる精神力と体力は大したもので、人気の所以だろう。 強さは美しい。

オーストラリアの旗とアボリジニの旗を持ったWinning runの様子はこちらのTVでの放映はほんの一瞬だったけれど、前に別の大会で優勝したときにアボリジニの旗を持って Winning runをして「オーストラリアの国旗でない」と激しく非難された過去があったそうだが、今回は特別の許可を事前に得ていたとのこと。 民族融和しか道の無いアボリジニの運命を受け入れつつも先住民族の誇りを失わないといった真の「自由」を追求する力強さがみなぎった表情が印象的だった。

'Cos I'm free.

Disk Selection For Millenniumにとうとう参加した。 10枚のマイ・ベスト CD を選ぶというもの。10枚なんてとっても選べないので今迄なにもしなかったのだが、今回、なんとなく。 Sting が無い理由、Wes Montgomeryが無い理由、いろいろ謎が多い選択となった。

♯  Today's BGM = SGT. PEPPERS LONELY HEARTS CLUB BAND by The Beatles

(s=0150-0810;esb=ffffff; h:54F/12C,l:48F/8C 雨)

 

sep 27 00  wed

人を外観で判断する



人を外観で判断してはいけないというのは誰でも知っている事だ。 でも、人の価値は外観によって決められるものでは無い、というのは理想論にすぎない。 実際には人は外観により判断されることが極めて多い。

カジュアルな服でぼーっとしている日と、きちんとスーツを着て髪の毛もちゃんとなっている時とではやはり知らない店などに入った場合の扱いはかなり異なる。 もっとも自分の心構えもスーツの時はカジュアル服の時より引き締まっているということも多少はあるかもしれないけれど。

ミニマリストであるわたしの場合、多数の服を所有してあれこれ取り替えて身にまといたいという欲求はゼロである。 少ない数だが自分の好きなものだけを所有したい。 モノトーンが好きなのでカジュアルの場合は黒のトップにジーンズという服装の時がほとんどだ。でも毎日清潔なものに着替えている。 スーツの時だって一年中紺色のスーツだけど、実は季節により違うスーツなので所有スーツは 5〜6着もあったりするのだ。 決して同じものを一年中着たきりスズメなわけではないのだが、外観で判断されているのかもしれない。

郵便局にいくと見知らぬヒトに声をかけられる事がよくあった。
   「書留はどこでどうやるのですか」
最近は郵便局では全員がマクドナルドの店員みたいな揃いの服を着るようになったせいか、この手の間違いは殆ど無くなった。しかし・・・
用事で銀行に行くと見知らぬヒトが寄ってくる。
   「銀行小切手はどこの窓口で?」
銀行員が揃いの服を着ることは無いだろうから、こちらの誤認は当分続きそうだ。

バーデン・パウエル死去、63歳だったとのこと。合掌。

♯  Today's BGM = SO by Peter Gabriel

(s=0030-0815; esb=#ffffff; h:70F/21C,l:48F/9C 晴 )

 

sep 28 00  thu

美人は得か



結論からいえば、美人は損だと思う。 不当ないいがかりを付けられることが頻繁なように思えて仕方が無い。 この様に、たまたま美人と呼ばれる顔立ちであるばかりに、不当な評価を受ける事が多いのだ。

では、美人は良いところの無い存在かと言うとそうでもない。 美人は鑑賞用には適している。眺めは良いに越したことは無いということだ。

♯  Today's BGM = SWING by The Manhattan Transfer

(s=0200-0825; esb=ffffff; h:62F/16C,l:44F/6C はれ )

 

sep 29 00  fri

人生の苦労と喜び



昨日の朝はドクターのアポ。 目的はアレルギー(花粉症)の薬の処方箋取得。医薬完全分業のこちらでは、ちょっとしたクスリには医者の処方箋を入手して、それを街の薬局に持っていき薬品が用意される。 わたしは秋の花粉にはリアクションが少ないのだが、今回は、オフィスが工事中となりダストがひどくて会社に行く都度ひどいアレルギー症状が出るので仕方なくクスリに頼ることにしたもの。 会社に行かない週末は調子良いのだが、会社にいかないと生活が破綻するので仕方ない。

今回の処方は、Allegra 60mg。前回の Allegra-D よりソフトなので副作用が殆ど無いのがせめての救い。

社内のレイアウト変えもあるので書類の箱詰めなども行う。 身軽な引越しの為に事前に出来るだけ書類を外部保管委託に送ってしまうのだ。 わたしが動くのは2週間ほど先なので気乗りしない。 箱詰めの気乗りはいつもしないが、切羽詰らないと進捗させる気力が継続しない。 それでも一箱パッキング。両手に4箇所のペーパーカット、うち二箇所は傷口が深くバンドエイドだらけの手となった。

社会人の生活は、ほんとうに苦労だが、だから、週末を迎えた時の喜びはひとしおなのだ。

♯  Today's BGM = BODIES AND SOULS by The Manhattan Transfer

(s=0100-080;esb=ffffff,ff0000,ff0000; h:62F/16C,l:40F/4C はれ )

 

sep 30 00  sat

Pax Romana (パックス・ロマーナ)



今日は土曜日だというのに 7:30から起きている。 勿論、理由はある。 昨晩は、オリンピックを見ようと思ってテレビをつけたら、バスケットボールの試合をやっていて、靴と床がきゅきゅきゅ・・・・ と擦れ合う音が聞こえてくるうちにどうにもこうにも眠くなってしまい、それは、まるで映画などでよく、睡眠薬か何かをしみ込ませたハンカチーフを口に当てられて崩れ落ちる、そんな感じ。 9:30PMにベッドイン。ちょっとだけ寝ようかというつもりだったのが、次に気づいたときは、7:30AMだったという経緯。 10時間寝たので、週末だというのに超早起きしてしまった。 会社の日より30分以上も早い。 やはり、早寝すると、朝は平気で起きられるのだという事が分かった。

前の晩、何時に寝ようと早起きは眠いのだ、というわたしの説はこうして本日もろくも崩れ去った。

早お昼を済ませてから映画館に出向き『グラディエーター』を鑑賞 。 ローマ帝国の時代、時の権力者の妬みにより全てを失い奴隷の身分にまでなってしまった将軍マキシムスがグラディエーター(剣闘士)となり、復讐の為にローマに向かう、といった話。 嫉妬と権力の渦巻く世界で今の会社組織と同じ。途中で何回も気分が悪くなり、話としてはわたしの好みとまったく異なる種類の映画。 映像的には、ローマのコロッセオが模型とCGで再現されて、当時の様子がビジュアル的に良く分かり面白かった。 塩野七生の「ローマ人の物語」(第六巻)あたりの映像部分のイマジネーションを膨らませるのに役立つといった位置付けかな。

♯  Today's BGM = GHOST IN THE MACHINE by Police

(s=2130-0730;esb=ffffff,ff0000,ff0000; h:67F/19C,l:58F/14C はれ )


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