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mar 01 00  wed

セールス・タックス


州によってセールスタックス(消費税)の対象も税率も異なる米国の中で、ニューヨーク州の位置づけはというと、課税範囲は広く税率も高い方に属する。 同じニューヨーク州の中でもニューヨーク市は、更にメトロポリタン付加金が加えられ、無加工の食料品や医薬品など以外の大抵のものに 8.25%のセールス・タックスがかかる。

そのニューヨーク市で、今日から衣料品と靴のうち一点110ドル以下のものはセールス・タックスの対象外となった。

わたしは、衣服はめったに買わない。 だから、無税だろうが有税だろうが実質的影響はないのだが、こういう時に限って、少し関係している。 昨日たまたま購入した58ドルのセーターが悔しい。お金を損する運命にあるのだ。

一方で、たばこは増税となり、ひと箱あたり55セント税金がアップ、それまでのほぼ倍の税額になったそうだ。 スモーカーに聞いたら、今朝タバコ2箱とチューインガムひとつで8ドルちょっとだったとの事。 これでニューヨーク市は全米でいちばんタバコの値段が高い場所になったらしい。

嗜好品に高い税率をかけることはスモーカーも反対しない。 タバコ、酒などの税率を高め、生活必需品の価格を低く押さえるのが良い。 また、ラグジュアリー・タックス(贅沢品への高率課税)も導入に対する賛成意見が多い。 わたしも贅沢品にはどんどん課税したら良いという意見に賛成。そして、その分、PCやCDは非課税に!

夜、予想外の雨。これで花粉は少しは落ち着くことだろう。まさに恵みの雨だ。


♯  Today's BGM = RAIN IN SPAIN by Sea Level

(updated: 2000.03.01 21:45 ET, USA // s=0400-0945;esb=ffffff+ff0000;h45,l44)

 

mar 02 00  thu

泣ける映画


会社での会話。 Kさん  「この間、テレビで映画『フェノミナン』やっていたので観たら、泣いちゃった。」
わたし  「良い映画だったよね。で、どこで?」
Kさん  「テレビの前」
わたし  「・・・・・」
もちろんわたしは「ラストの息をひきとるところ」とか、その様なコタエを予想していたのでした。
エリック・クラプトンの主題曲も大好き、と言いそびれた。

会社の近くに、夕方5時過ぎは半額になるというサンドイッチ屋さんがあることを知った。 そこは、ふだんは値段が高くて、ちょっと購買欲が湧かない店。 でも半額ならお買い得。そういう訳で今晩はエッグサラダ・サンドウイッチ。


♯  Today's BGM = CHANGE THE WORLD by Eric Clapton

(updated: 2000.03.02 22:00 ET, USA // s0110-0750;esb=ffffff+ff0000;h48,l30)

 

mar 03 00  fri

雛祭り


今日は桃の節句。日本から届いた「雛あられ」を会社で食べた。 こういう時は大勢の方が楽しい。 特においしいというものでもないのだが、パステルカラーがきれいで視覚にうったえるお菓子だ。一年に一回しか食べないので、毎年これを食べると「春だな」と季節を感じる楽しみもある。

春のお菓子というと、こちらではイースター。カラフルなマッシュマロや卵の形をしたお菓子、ちょっとどぎつい色調も見かけるが、これも、基本はピンクや若草色、黄色といったパステル・トーン。

そういえば、自然界でも春はパステルっぽい。春に咲く花はなんとなく可憐な色合ばかりの気がする。 真紅の花などは、時節に似合わないことを自覚してなのか、彼岸花も薔薇も夏以降に登場となっている。


♯  Today's BGM = AMOROSO by Joao Gilberto

(updated: 2000.03.03 22:30 ET, USA // s0115-0750;esb=ffffff+ff0000;h48,l34)

 
 
mar 04 00  sat

静電気


静電気がすごい。なにかというとパチッ、ビリッとくる。 CDをチェンジャーに入れようとする時が音も発光も一番すごくて、青いキレイな光にみとれる。 CDチェンジャーは電子機器だから害が生じてはいけないと、手を湿らせてから操作するように心がけているが、たまに忘れると火花だ。 人と手が触れたりしてもびりっとくる。

この電気的体質故に、祖先にはナマズが居たのではないかとの疑惑があるが、ウナギかもしれない。

静電気を体に溜めるのは健康に悪いので、金属棒などにつかまり放電させると良いという。 しかし、ただ放電させてしまうのは惜しい。最大で2万ボルトくらいの電圧が得られるらしいけれど、なにか使い道はないものだろうか。 静電気による充電式電池のデジカメなんか開発する企業はないものだろうか。


♯  Today's BGM = STRIKE TWICE by Larry Carlton

(updated: 2000.03.04 18:00 ET, USA // s0145-1000;esb=ffffff+ff0000;h54,l38)
 
 
mar 05 00  sun

目的別音楽


クラシック好きな家庭に育ったので、子供の頃は家に流れていた音楽はクラシックが多かった。 母親は、掃除をする時はベートーベンの交響曲をかけてから、とよく言っていた。 ベートーベンは自分を鼓舞するのに良いのだそうだ。

中学に入った頃から音楽的な自我に目覚めたわたしはポップスやロックを聴く様になったが、掃除の時はベートーベンというのはなんとなく受け継いでいる。 でも、ベートーベンの音楽は格調が高すぎて、掃除をする前の気持ちを高めるのには役立つが、掃除をしながら聴く音楽には適さない。 掃除、整理や片付けの時には、R&B系の音楽CDが定番となっている。

くつろぎたいときはジャズ。 それから、時折やってくるのが、ローリング・ストーンズの波。これは、仕事の種類を選ばないが、聴く時間帯は夜に限定される。 窓から射し込む太陽光線とは全く相容れない音楽。 CDを何枚もプレーヤーにセットして歴史を一気に辿ってしまう。

読書の時は、本の種類にもよるが音楽無しの静寂状態が多い。

寝る時は、シンセサイザー系統が良い。心地よい眠りに誘ってくれる。 但し、通常は、眠さをガマンして意識を失う寸前という限界まで起きているので、ベッドに到達と同時に即入眠状態となっていて音楽に浸る余裕が無いのが残念だ。


♯  Today's BGM = LET IT BLEED by Rolling Stones

(updated: 2000.03.05 19:00 ET, USA // s0130-1015;esb=ffffff+ff0000;h54,l34)

 
 
mar 06 00  mon

マウスやリモコン


テレビを観ていて、ちょっと台詞が聞き取れないところがあったりすると、つい、リモコンで巻戻しボタンを押してしまう事がある。 普通は、観ているのはビデオじゃなくてテレビだという事にすぐ気づいて、ひとりで照れたりするが、 過ちに気づかないで、リモコンの方向をよりテレビに向けながら何回も「REWIND」を押してしまうことも極たまにある。 わたしに限らず、誰にでもある経験だと思う。

それでは、リモコン以外ではというと・・・
最近、会社で愕然としたのが、机の上に置いてあるものをちょっと動かそうとして、マウスをドラッグしている自分を発見した時だ。 その物体は確かにモニタの近くには置いてあったが、でも現実世界のものをマウスで動かそうとしたのは始めて。

うーん、なんか危ない人になりそうなのかも。


♯  Today's BGM = FRANKIE'S HOUSE by Jeff Beck

(updated: 2000.03.06 20:30 ET, USA // s0200-0750;esb=ffffff+ff0000;h56,l40)

 
 
mar 07 00  tue

スーパー・チューズデー


マンハッタンのミッドタウンのホテルでは要人が出席する会議や集会が開催される事が多く、そういう時は警備の為にたくさんの警察関係者が出動となる。 パトカー、白バイ等のビークルが沢山駐車し、歩道は、制服の警官、私服の警官で溢れる。今朝も通勤の途中でそんな風景に出くわした。

私服オフィサーはやはり格好良い。特に今日見かけた女性は、まるで映画のスクリーンから抜け出た様だった。 鍛え上げた大柄で立派な体躯、ショートカットのダークヘアに引き締まった顔、黒っぽい服装でベルトの脇に下げている真鍮色の警察バッジが朝日に光っていた。 何人かでたむろして和やかに談笑している紺色の制服警官達の横を携帯電話を取り出しながら颯爽と闊歩していく様子は、いかにもこれから重要な連絡をするところといったイメージ。 強そうで利発そうで、頼りになりそうで、やたら格好良かった。

今日は、スーパー・チューズデー。米国大統領予備選挙で共和、民主両党の指名獲得争いの最大のヤマ場となる日だ。 最大の人口を持つカリフォルニア州、ニューヨーク州ほか合計17州(共和党が13州、民主党が15州)での投票が行われ、指名獲得に必要な代議員の過半数が確定する事になる。 ゴア民主党候補、ブッシュ共和党候補の両本命が勝つことになるのだろうなあ。 共和党はマケイン候補が逆転勝利したら面白いけれど。

----- 追記 @ 24:00 -----
結局、ゴア、ブッシュ両本命の圧勝という結果になり、11月の本選挙はこのふたりの決戦となることがほぼ確実となった。 でも、負けたとはいえ、マケイン候補の善戦ぶりは多いに興味深いものだった。
----- END 追記 -----


♯  Today's BGM = KIND OF BLUE by Miles Davis

(updated: 2000.03.07 20:00 ET, USA // s0115-0750;esb=ffffff+ff0000;h66,l46)

 
 
mar 08 00  wed

マヨネーズ


マヨネーズはおいしい。 食べ物によっては不可欠だ。例えばサンドウィッチはマヨネーズの有無が全体の味を左右する。 もちろんマヨネーズのブランドも重要。

わたしの好きなのは「HELLMAN」。 さっぱりした食感のなか奥深い味わいがある。 他のブランドは大抵あぶらっこ過ぎたり、酸っぱかったりして食べ物が台無しになってしまう。 苦手なのは、日本のチューブ入りのもの。K社のものは、独特のぬめぬめ感さえ我慢すれば、何とか食べられるが、A社の品は酸っぱいし化学調味料が豊富で食べることが出来ない。

たいていの日本人は、このチューブ式が好きらしくて、たまに日本からのお土産にうやうやしくマヨネーズのチューブを戴いたりする。
「K社のですよ」などという解説がつく。
申し訳ない気がするが、嫌いなものは仕方ない。

でも、食べ物の好みは個人的なもので、何も和風マヨが好きでないからといって、非国民(古い)呼ばわりされるのもあんまりだと思ったりする。

フランスはブルゴーニュ地方の出身で、ワインが大嫌いというクラスメートが居た。彼はどうしているだろう。少しは飲めるようになったかな。


♯  Today's BGM = INCREDIBLE JAZZ GUITAR by Wes Montgomery

(updated: 2000.03.08 21:30 ET, USA // s0050-0755;esb=ffffff+ff0000;h66,l44)

 
 
mar 09 00  thu

3月なのに夏/マッサージ


今日のニューヨーク市の最高気温は21度という記録的な暑さだった。 朝から変な気候で、出勤時に道路の向こう側が白くぼーっと霞がかかったような状態で、湿度が高い。 もちろんコートは無し。スーツの上着を脱いで手に持っている人も目に付いた。 こういう日は、ちょっと伸びかかった髪が鬱陶しい。あと数週間はもたせるつもりだったが夕方ヘアカットへ。

会社を出る前に外の気温を確認したら、何と70度(摂氏21度)。 これは暑い。合着のスーツだったので上着無しで行きたかったが、上着にはIDやら其の他もろもろのものが入っているので手放せない。 夕方のマンハッタンは、半袖の人が気分よさそうに歩いていた。

1ヶ月前の状態にして、とヘアスタイリストに希望を伝えた後は、一見起きているようで脳内睡眠の技を使う。 即ち、3割くらいだけ寝て残りの7割で目を開いて、適当に会話に相づちを打つ。 ただし、シャンプーの時は寝てしまう。シャンプーの後につく短いマッサージ、今日はCに当たったので嬉しい。 彼女はシャンプーや片付けのほかにマッサージをちょっとするアシスタント。上手だと思ったら習ったことがあるという。
     「肩こりは無いですが、腕と背中が凝っている。腕を良く使いますか?」
     「コンピュータばっかり」
     「あぁ、なるほどね〜」
納得しながら彼女はマッサージの手を肩から首に移動させる。
     「うわぁ〜、目の疲れがすごいですねぇ!」
それはそうだろうと、こんどはわたしが納得する。それにしても、首を触っただけで目の疲れ具合が分かるなんてすごいな、と感心する。 首のあたりから頭の方をマッサージすると、不思議なことに、すーっと視界が開ける。 目の疲れが消えて、ついでに頭もすっきりしてしまう。 ほんの5分程度だったがすっかりリフレッシュしてしまう。Thank you C!


♯  Today's BGM = TOKU DO by Larry Coryell

(updated: 2000.03.09 22:20 ET, USA // s0055-0755;esb=ffffff+ff0000;h70,l48)

 
 
mar 10 00  fri

ジーンズ


会社のドレスコードが一部変更になり、毎週金曜日のカジュアル・デイにジーンズ着用が許可される様になった。 これはわたしにとり極めて嬉しい出来事。

銀行という職場がら、普段はビジネス・スーツの毎日だが、数年前に、“カジュアル服を着用する日”が定められた。 青天の霹靂だった。カジュアルといってもそれなりの規定はあってポロシャツなどの良い見本一覧の後に「但し以下の服は除く」として、タンクトップ、スェット・スーツなどのジムの服などと並んでジーンズあげらていた。 物心ついた時からジーンズばかりだったので、カジュアルな服といったらジーンズとTシャツしか無い。あとは会社用のスーツが我がワードローブの全てだった。

しばらくの間、カジュアル・ディでもいつものビジネス・スーツで過ごしていたが、カジュアル服の日にスーツを着ているのはあまりよろしい行為でも無いので、仕方無く欲しくもない「会社用カジュアル服」をいくつか買った。 間もなくして夏の間は毎日カジュアル服という規定になってしまい、ますます仕事用カジュアル服を買わざるを得なくなった。
しかし、ジーンズがOKとなれば、問題は無くなる。 今迄に買った会社用のカジュアル服はもう要らないので、一気に棄ててクローゼットの中をスッキリさせる事が出来るのが嬉しい。

今日は、新・服装規定となってからの第一日目。 もちろんジーンズで出社。ジーンズ着用率は全体の 2〜3割といったところでした。


♯  Today's BGM = PERFORMANCE by Nana Caymmi

(updated: 2000.03.10 21:00 EST, USA // s0055-0755;esb=ffffff+;h59,l36)

 
 
mar 11 00  sat

画期的なダイエット用ベルト


米国の肥満問題は深刻で、痩せる為の様々なダイエット・グッズの広告をあちこちで目にする。 飲んだり食べたりする系統と、運動器具やビデオなどの運動系統が主流のようだが、今日は身につけているだけで良い、という広告を目にした。

それは、画期的なダイエット用ベルトというもの。 そのベルトは、いつでもどこに行く時も身につけていると、いつのまにか理想体重になるという。

その仕組みというのが、ふつうのベルトのバックルの代わりにバックルと同じくらいの大きさの箱が付いているだけというシンプルな外観。 これなら、どこにでもつけていけそうだ。 その箱が実はセンサーで、お腹があらかじめセットした太さ以上に大きくなってくるとけたたましい音が鳴るというものらしい。

デートでレストランでお食事中に突然この肥満ベルトが鳴り出したら、かなり恥ずかしいものがあるだろうなあ。 それ以前に、食べたい時には、このベルトを外して、というパターンが目に浮かぶようで、効果があるとは思えないような商品だ。 そんなヘンテコなベルトを巻き付けないでも、ベルトの穴の位置でお腹のサイズは分かるだろうに。 しかし、こんなジョーク的商品を真面目に宣伝しているところが如何にも可笑しく、ボケ度合いは確かに画期的だ。


♯  Today's BGM = YOUKALI by Jim Hall

(updated: 2000.03.11 23:00 EST, USA // s0100-0940;esb=ffffff+;h52,l32)

 
 
mar 12 00  sun

プラス思考


たっぷり睡眠をとったのに、朝からひどい頭痛。新聞の文字もぼやけて読みづらい。 いつもなら 24時間に一回の服用で人間的生活が送れるようになる薬も、前回服用から 20時間経過しないうちに効力が感じられなくなってしまった。 これは、パワーアップした花粉による、ターボ攻撃を受けているに違いない。

昨日は、涼しくて、さらに雨という素敵な天気だったので喜んで、窓を開けていた。 それに、テレビでも「気温がさがり花粉の量も少ないです」ってアナウンサーが言ってたのを聞いて、安心していたのだ。

気づくのは遅すぎたのだが、観ていたのはテレビ放送では無くて、日本から届いたビデオテープの中のNHKのアナウンサーだった・・・・

最近、処方箋を貰いに行っている医師によると
「花粉症は生まれ変わらねば直りません」
とのこと。別の本によると、老人になると体の組織がすべて弱まり、花粉に対するアレルギー症状も弱まるのだとのこと。 実際に、ある年齢以上には花粉症は無いらしい。

将来に楽しみが出来たのだ、と思えばよいのだ。これぞプラス思考だ。


♯  Today's BGM = THE ROYAL SCAM by Steely Dan

(updated: 2000.03.12 17:30 EST, USA // s0240-0940;esb=ffffff+;h48,l33)

 
 
mar 13 00  mon

ホテル・ライフ


ホテルが好きだ。上手なベッドメイキングのベッドは寝心地が良いし、タオル類が豊富にあるところも気分が良いし、ちょっと散らかして出掛けても帰ってくるときれに片付いていたりしてホテル・サービスは心地よい。 誰でもホテルは大好きかと思ったら、掃除やベッドメイキングに部屋に勝手に入られるのがとても嫌、ほうっておいて欲しいという人もいる。 ふーん。わたしは何でもやってもらえたら良いなあと思うけれど、そうでない人もいるのだと認識した。

ところで、大分前に誰かから聞いた話だが、日本には「外人専用ホテル」というのがあり、そこのタオルはそれは素晴らしいものだという。 わたしは、バスタオルにはかなりこだわる方で、自宅ではあるメーカーのエジプト綿の厚手のものを使っている。色は白以外は使わない。気に入ったものを何枚か買ってあるのでもしディスコンになっても当分安泰。日本のホテルでは、上高地の帝国ホテルのタオルが気に入っている。ここのも厚手でとっても thirsty(水分の吸収力に富んでいる)。

外人専用ホテルのタオルとは一体どんなものなのか、興味があるが、名前も所在地も分からないし、また、分かったとしても日本国籍のわたしには宿泊資格は無いのかもしれない。 運転免許証なら米国 NY州のものがあるので、それを見せてカタコトの日本語でもあやつり外国人に化ける練習でもしておこう。


♯  Today's BGM = MILES ON THE SKY by Miles Davis

(updated: 2000.03.13 21:00 EST, USA // s0300-0755;esb=ffffff+;h52,l25)

 
 
mar 14 00  tue

ドリアン


インド洋にダイビングに行っていた友人がシンガポール経由で帰って来た。 おみやげにお菓子を貰ったのだが、ちょっと問題があったのだ・・・・

それは、何と、ドリアン羊羹みたいなものとドリアン・カステラというドリアンずくし。
ドリアンはそのにおいの強烈さゆえ、生産地でもホテルへの持ち込みは厳禁という代物。 中華系の人は好んで食べるらしく、ニューヨークでも中華街の屋台売店や果実店の軒先に網に入ってぶる下げられている。 その姿はアルマジロみたいで可愛いのだが、厚い皮に覆われたままでも染み出てくるにおいは全く可愛いどころではない。

お菓子に加工してあるので、さすがにおいは、生の果物よりは随分マイルドというものの、やはり強烈だ。 セロファンの包みを開けると吹き出すにおい・・・  我慢してちいさく一口かじってみたが、やはりダメでした。口の中に残るすさまじい後味に昔の記憶がよみがえった。

何年か前に「ドリアン(とやら)を食べる会」を開催したことがある。 中華街に住む人が調達係でドリアンを丸ごと買って来て、業後に会社のランチルームでカットしたのだ。 10人近く集まった会員のうちひとりを除いて全員のけぞった。においは都市ガスか腐った玉ねぎ。ルックスは失敗したスクランブル・エッグ。 味は・・・ においがすごくて分からなかった。

こんな強烈な個性を持つものを最初に食べた人の勇気と好奇心もさることながら、お菓子に練り込んでしまうという発想も又すごいと思った。 好きな人にはたまらない味とかおりなのでしょう。パッケージはとっても素敵でした。


♯  Today's BGM = TAXI by Bryan Ferry

(updated: 2000.03.14 20:00 EST, USA // s0215-0800;esb=0000ff+ff0000;h54,l42)

 
 
mar 15 00  wed

Virtual Reality vs. Deja Vu


現実と非現実との境界は曖昧だと思う。 なにかについて記憶にあった様な気がしてもそれが現実だったのかヴァーチャル・リアリティーだったのか自信が無い事もある。

なにかの作業を一所懸命しているのだが、ふと気づくとそれは夢で、目覚めた時はベッドにうつ伏せになっていて右手は丸くして人差し指と中指がシーツをクリックしてたりする。

それは、机で作業中に、ベッドで寝ているヴァーチャルな世界にワープしていたのか、ベッドで寝ていた時に、机で作業しているヴァーチャルな世界にいたのか、今となっては断言できないと思ったりする。

デジャ・ヴ(Deja Vu)なんかも、疑似記憶によるヴァーチャル・リアリティーかと思っていたが、視界に入り網膜に到達したイメージが瞬時に自分の記憶と混在して、あたかも自分の既視感だと思い込んでしまうだけという心理学的な説が主流だ。 でも、前世の記憶だという説もある。 前世の記憶といっても魂や輪廻転生みたいな宗教的発想と、遺伝子が記憶を保持する生物学的発想にわかれよう。 これは、どちらかというと、わたしは40億年前からミトコンドリアが記憶を次世代に渡しているのだ、というDNA記憶キャリー説を支持したい。


♯  Today's BGM = LOVE DELUXE by Sade

(updated: 2000.03.15 21:00 EST, USA // s0015-0755;esb=ffffff+0000ff;h62,l50)

 
 
mar 16 00  thu

ピアノ 300周年


ピアノが発明されてから今年は300年になるという。 ヴァイオリンなどに比べて歴史が短い楽器なのだ。 ピアノの前身であるハープシコードが弦を弾いて音を出すのに対してピアノはハンマーで弦を叩きその音を共鳴させて音楽が出来る。

子供のころ、ピアノの調律師の仕事ぶりが面白くてずーっと傍で見ていた。 フェルトに包まれたハンマーがキーボードに繋がっていて、キーを押下すると弦を叩く、弦もハンマーも種類があり全く飽きることが無かった。

300年記念のイベントとしてデイヴ・ブルーベックとビリー・ジョールが全米のコンサートツアーを行うとのこと。 最後にデイヴ・ブルーベックのライブにいったのは何年前だったかな。


♯  Today's BGM = TIME OUT by Dave Brubeck Quartet

(updated: 2000.03.16 21:00 EST, USA // s0200-0755;esb=ffffff+0000ff;h64,l32)

 
 
mar 17 00  fri

雪のセント・パトリックス・ディ


3月17日はマンハッタンが緑に染まる。 アイルランドの英雄的聖人をたたえるお祭りの日で本国ではもっとも重要な国民の祭日。 米国でも各地でアイルランド系移民を中心にパレードが催され、なかでも、マンハッタンのセント・パトリックス・ディ・パレードはサイズ、知名度ともに米国一。 朝から、交通規制がされた FIFTH AVENUEには即席柵が築けられ緑色の帽子やコートをまとったり、緑色に染めたカーネーションを胸につけたり、顔を緑にぬったりした見物客であふれる。 アイルランドのシンボルであるシャムロック(クローバーの葉)の色である緑色がこの日のシンボルカラーなのだ。

毎年、この日は必ず寒い。今年もその例にもれず、昨日までの温かさはすっかり影をひそめ朝から小雨まじりの寒い日となった。 パレードのキックオフは11:00。まず始めは騎馬チーム。その後は、おとしものを拾う係りが付いて行く。

しばらくすると、雨は雪に変わり、昼頃にはかなりの降りとなる。
ブラスバンドの人たちは、楽器のコンディションが気になるだろうなあ、と心配してしまう。
    「雪のセント・パトリックスデイは初めて」
フフスアベニューに面しているオフィスの窓からパレードを眺めながら同僚が言う。 そう、寒いけれど晴れの日ばかりだったのだ。
    「うわー」
歓声があがる。ヒラリー・ロドハム・クリントンのセント・パトリックス・ディ・パレード・デビューだ。 しかし、「アーカンソーに帰れ」とブーイングも。ニューヨーク州出身でもない彼女のニューヨーク州からの上院選立候補には反対派の声も大きいのだ。 緑色の野球帽を被ったジュリアーニ市長は人気の的。

この日は、ビールの大量消費ディでもあり、緑色のビールも登場する。 午後は、酔っ払いが増えるマンハッタンとなる。


♯  Today's BGM = THE MELODY AT NIGHT, WITH YOU by Keith Jarret

(updated: 2000.03.17 22:00 EST, USA // s0100-0755;esb=00ff00;h39,l23)

 
 
mar 18 00  sat

リンゴ革命


リンゴが好きで毎日食べる。 良いリンゴは、サイズの割に重いことが買う時のポイントになる。 そうすると身がしまっていて、かじった時にさくっとおいしい。 ふかふかした柔らかいリンゴは好みに合わない。

わたしがいつも買うリンゴは緑色をした Granny Smith種だが、「GRANNY SMITH #4017」というスティッカーが貼られている。 スティッカーは2センチ×1.5センチくらいの楕円が多いが、デザインも色もいろいろあるのだけれど、書いてあるの内容は皆同じなので、#4017という番号は リンゴ品種により決まったものなのだろう。

最近リンゴ業界にもある工夫があることを発見した。 それは、このスティッカーのなかで優劣が現われたことで分かった。 良いスティッカーは、どれかというと、丸いスティッカーの端に小さなミミが付いていてそこだけ、糊になっていないので、そこが「持つところ」となり実に剥がしやすい。 こういう小さな工夫というのは、日本では随所に見られる事だろうけれど、こちらではかなりめずらしい。 でも、この小さなミミのおかげで、リンゴを食べるのがぐっとたやすくなるのだ。 すべてのリンゴのスティッカーにこの方式が導入されれば、食べる前にうつむいてリンゴの表面に爪をたててコシコシしないで良くなるのだ。

VIVA リンゴ革命!


♯  Today's BGM = A MAP OF THE WORLD by Pat Metheny

(updated: 2000.03.18 21:30 EST, USA // s0200-1000;esb=00ff00;h41,l31)

 
 
mar 19 00  sun

イリジウム


イリジウムがとうとうサービス停止となってしまった。 サテライトにより世界中どこにいても相手と会話が可能になるという衛星携帯電話は、技術的には完成したと言って良いと思う。 サイズだって、ふつうの携帯電話にマグライト(フラッシュライト)がくっついたぐらいで、初期の携帯電話より遥かにスマートだ。 価格だって、一ヶ月一万円以下とかなり一般的だ。 それでも、加入者は全世界で5万台だったとのことで、商業ベースに乗るには程遠い数字だった。

我々の日常生活で電話をかけたり受け取ったりする時は圧倒的に「ふつうの環境」が多い。 サテライトである必要が無いのだ。どんなに素晴らしくて、いくら便利そうなものでも、消費者ニーズが無ければ駄目なのだ。
知り合いで加入者はひとり居たが(世界5万台のうちのひとりだ)、その人がほんとうに便利していたのかどうか、こんど是非確認してみたいところだ。

似た例では「テレビ電話」が一般に浸透していない事があげられる。 少し前のSF映画には必ず登場したもので、各家庭に備えられているし、腕時計型テレビ電話に向かって話すというのは未来生活の常識だと思っていた。 しかし、科学技術が発達してみたら、製品化は実現したが一般化は実現していない。 画像を送る為の圧縮技術が遅れの原因ではない。 理由は、一般消費者がテレビ電話を欲しないからだ。 電話する時は、「ながら」状態のことが多いと思う。何か書き物をしながらとか読みながらとか。 それが、テレビ電話だとながらはやっぱり相手に失礼になろうから、電話に専念せざるを得なくなる。 それがテレビ電話の最大の欠点だとわたしは思う。 それに、「百聞は一見にしかず」故、自分の姿を画像で送る時はちゃんとしないといけないしね。

電話は、画像を送ることより、文字を送る方に進化して来た。 これは、SFの世界には登場しなかったシナリオで興味深い。 i-mode は、いよいよ近々米国にも上陸するそうだ。 人のコミュニケーションは、文字を媒体とすることで想像力という余地を残している様で嬉しい気がする。


♯  Today's BGM = PRIVATE EYES by Daryl Hall and John Oates

(updated: 2000.03.19 21:30 EST, USA // s0115-1000;esb=00ff00;h46,l29)

 
 
mar 20 00  mon

夢と現実の境界


先週の後半は毎朝、「週末なので起きないで良いのだ」という夢をみているところで目覚ましがオフになっていた。 「週末なので起きないで良いというのは夢なのでほんとうは起きないといけないのだ」という夢の終り方をしてた様に思う。 夢の世界なので確かではないのだが。

実際に週末になったら「あ、会社に行かねば」なんていう夢を毎朝みるのかと思っていたら、そういう事は全然なくてひたすら寝つづけた。 週末は、目覚ましのセットを解除しているので、睡眠のインターラプションがないからかもしれない。

今日は、代休で休み。目覚し時計は解除したままだが、なんと、会社に行っている夢をみた。 起床して、メールチェックをしたら、ちょうどその頃、会社からメールを受信していた。 これって ESP?


♯  Today's BGM = LIVE WIRED ELECTRO by Gota & the Low Dog

(updated: 2000.03.20 18:00 EST, USA // s0115-0940;esb=ffffff;h46,l40)

 
 
mar 21 00  tue

見られたくない時


最近ウェッブサイトを開設した日本に住む友人は、遠距離通勤の時間を利用して電車内で原稿を書く事があるという。

「狭い日本の電車のなかで文章を打つのは照れくさくて、横からじゃ反射してきっと見えてないと思うけれど、やっぱり、見られても恥ずかしくない内容になってしまう」との事。

ウェッブにアップロードしたら人に見せる事になるのに、書いているところは見られたくないらしい。 何事も製作中のところを見られるのはあまり気分が良いものではないというのは良く分かる。やはり完成してお披露目としたいという事だ。

改装中の店舗等でも、小規模だとガラス部分の内側に紙を貼ったり黒ペンキを塗ったりするし、大規模だと周りをすっかりベニヤ板みたいなもので覆い企業広告の絵が描いてあったりする。 土木工事現場の場合は周りを覆う理由の一つは危険防止もあるだろうが、基本は「見てはダメ」なのだ。 もっとも、新しくビルを建てる様な工事現場では周囲に回らせた壁やビニールシートのところどころに小さな覗き窓が作られている事もあり、そういう窓は大抵の場合、誰かが中を覗き込んでいる。 基礎工事は見せたくなる理由があるのだろうか、見せる側の意図が知りたい。


♯  Today's BGM = TWO AGAINST NATURE by Steely Dan

(updated: 2000.03.21 20:20 EST, USA // s0600-0810;esb=ffffff;h43,l39)

 
 
mar 22 00  wed

迷子


絶対音感の持ち主がいる様に、絶対方向感というものはあるのだろうか。

わたしには無い。しかし所謂方向音痴と呼ばれる訳では無く、むしろ方向感覚は良い方だと思われているかもしれない。 それは実は幻惑であり、その実体は、道に迷わない様に、ビルの形や空の光の向きなど、しょっちゅう周りの景色に気をくばり目印を記憶に焼きつけておき、帰路や再訪問の時はその記憶をひきだしながら道を辿る。 要は、ヘンゼルとグレーテルの置き石の原理を巧みに応用しているにすぎないのだ。

だから、地下道では道に迷いやすくなる。目印になるキーが減るからだ。個性的な建造物も無いし、それに光線の向きで方向を知ることは出来なくなる。

地上の道でも東京の様に街の模様替えの周期が極めて早い場所の場合、前に来た時に覚えておいた目印はすっかり無くなってしまっている事も多い。折角のフラグは役に立たない情報となってしまい、それはまるでヘンゼルとグレーテルのパン状態となってしまうのだ。


♯  Today's BGM = GAUCHO by Steely Dan

(updated: 2000.03.22 21:00 EST, USA // s0055-0755;esb=ffffff;h53,l39)

 
 
mar 23 00  thu

迷子 2


集団で歩いている時に自分だけ迷子になってしまうことがある。 これは、方向音痴というよりは、まわりの出来事に気を取られていて集団として行動している事を忘れて自分の世界に入ってしまうのが原因だろう。

何人かで歩いてレストランに行く時に、現地に着いてみたらわたしだけ居ない、ということが何回かあった。 そういう時に限って行き先をはっきり分かっていないのだ。気づいたら誰も周りに居なくて愕然としているわたしの事を有志が探しに来てくれて出会えた時はとても嬉しかった。
それ以降は出発前に 「迷子にならない様に」 と念を押されたりする。

はぐれてしまう時は、周囲の景色に見とれている事が多いが、白昼夢の世界に入ってしまっている事もある。 だから、ひとりで電車に乗る時は細心の注意を払う必要がある。 決まった駅で降りなければいけないのだという事を忘れて、もっと面白い事に気をとられているうちに降りる駅を乗り越してしまうのだ。

今は徒歩通勤なので殆ど電車に乗る事は無くなったので、たまに電車に乗る時の緊張といったら無い。 ひとりで歩いて帰宅するときは、家を通り過ぎてしまうという事は無い。 まるで伝書鳩の帰巣本能みたいだ。


♯  Today's BGM = TRIO 99 → 00 by Pat Metheny

(updated: 2000.03.23 21:00 EST, USA // s0200-0755;esb=ffffff;h60,l45)

 
 
mar 24 00  fri

お風呂の入り方


風呂に関しては、嫌いな人と好きな人とに大別される。わたしは明らかに前者に属する。 風呂は毎日のルーティン作業の中でも最も嫌いなもののひとつで、出来ることなら無しで済ませたいが一般的な社会人としての地位を保つ為に欠かさない様にしている。

嫌いなだけあり入浴時間は短い方らしい。 朝は7〜8分、夜は5分以内だと思う。 朝の方が長いのはシャンプーする事、及び、眠いので素早い行動が出来ない事が原因だと思う。

風呂の入り方は、上から順番となる。 入浴といっても、シャワーだけなので(バスタブや湯船などの浸かる系統のは好まない)、頭のてっぺんからスタート。 つまり、まずシャンプー、そして顔、と、順番に下に向かい、最後に足の裏を洗っておしまい。以上7〜8分コース。 風呂が終わるとほっとする。

よく何十分も風呂に入るという人の話を聞くが良く耐えられるとものだと思う。もっとも風呂の長い人の多くは、風呂が好きな人なのだろうから、耐えているのでは無くて、楽しいリラクセーションとなるらしい。
わたしの場合、風呂に入らないで済む方法などがあったら随分と得した気になると思う。 着るだけで入浴効果のある服、被るだけで洗髪効果たっぷりの帽子などの開発はどこかでされているのか気になる。


♯  Today's BGM = CAN'T BUY A THRILL by Steely Dan

(updated: 2000.03.19 21:45 EST, USA // s0100-0815;esb=ffffff+0000ff;h65,l45)

 
 
mar 25 00  sat

お風呂の入り方 2


一回のお風呂の間に必ず何回かは石鹸を落す。 手の間からつるっと滑り落ちるのだ。その都度、しゃがんで石鹸を拾うことになるが、シャワーからは温水が滝の様に流れているのだから、石鹸は落ちた場所にじっとしていおらず捕獲も手間がかかる。 スポンジや海綿などに石鹸をつけて使う人は石鹸を落す回数も少ない様だが、わたしはお風呂ツールは何も使わないので石鹸一筋主義なので落す回数も多いらしい。

最近買った石鹸は、ちょっと画期的で、ふつうの石鹸の胴体の真中を絞った様な形になっている。 パッケージにも「Easy to Hold SHAPE」(持ちやすいカタチ)と誇らしげに書いてある。 見た目はなんだか変だけど、確かに持ちやすいし、それに、落さない。 濡れた泡だらけの手でもしっかりと持てるので、シャワータイムに起きたちょっとした革命だ。

ただし、石鹸置きに置いてあるその石鹸の姿は、「ホネッコ」といった感じで、なんだか可笑しい。


♯  Today's BGM = WAVE by Antonio Carlos Jobim

(updated: 2000.03.25 18:00 EST, USA // s0230-1100;esb=ffffff+0000ff;h66,l46)

 
 
mar 26 00  sun

オスカーの行方


今夜はアカデミー賞授賞式。 受賞者が受け取るのはブロンズ色に輝くオスカー像。
これがすっかり盗まれてしまい、一時は行方が分からなかった。作り直す時間も無く今年の授賞式の開催さえ危ぶまれた事件は記憶に新しい。

結局、運送会社の社員が「売ったらお金になるのでは」と思い盗んではみたものの、換金の手だても無くて始末に困りゴミ収集場所に棄ててしまったものが発見され今夜のショウは開催の運びとなったとの事。 像自体には価値はなく、受賞というプロセスを経て初めて値打ちの出るものなのにね。 今年の受賞者が手にするオスカー像は米国夢の島経由ということになるのだけど、そういうのってどうなんだろうか。

今年の主演男優賞は『アメリカンビューティー』のケビン・スペイシーか『ハリケーン』のデンゼル・ワシントンかといったところだけれど後者やや優勢。 作品賞は『アメリカンビューティー』かな。『Boys Don't Cry』は重苦しい話だけれど Hilary Swankの主演女優賞はどうでしょう。

ハリウッドで開催されるこのショウ、テレビでの放映は米国東部標準時では 20:30からスタート。主な賞の発表は終りの方となるので多分 25:00くらい。それまでは起きていられるかな。


♯  Today's BGM = COMING OUT by The Manhattan Transfer

(updated: 2000.03.26 18:00 EST, USA // s0225-0930;esb=ffffff+0000ff;h62,l44)

 
 
mar 27 00  mon

パスポート更新


昨夜は20:30から25時近くまで 4時間以上もTVでアカデミー賞授賞式を観てから寝たので今朝は頭が重い。 適当に観るつもりがビリー・クリスタルの司会が上手でつい通して観てしまった。 結果は『アメリカン・ビューティー』が作品、主演男優賞(ケヴィン・スペイシー)など5部門受賞。 特殊効果や音響などの部門では『マトリックス』が4部門受賞など予想どおり。 主演女優賞は『ボーイズ・ドント・クライ』のヒラリー・スワンク。 『スリーピー・ホロウ』は芸術賞。 詳細は、 http://www.oscar.com/oscarnight.html

今朝は、パークアベニューにある日本領事館に寄り、パスポートの更新手続きをしてから出社。 前回、5年前に更新のときは、10年モノが出来る直前だったので今回ようやく10年有効なパスポートとなる。 現地で顔写真を撮影する自動車運転免許と違ってパスポートは自分で写真を用意しないといけない。 面倒だが、その反面、写真を自分で選べる利点もある。癖毛のわたしにしては髪の毛が爆発していない写真を採用。

一週間後にピックアップ、料金は125ドル、世界に例を見ない高価なものだそうだ。


♯  Today's BGM = HOTEL CALIFORNIA by Eagles

(updated: 2000.03.17 21:00 EST, USA // s0115-0815;esb=ffffff+cc0000;h61,l49)

 
 
mar 28 00  tue

センサス2000


米国国勢調査、Census2000 が行われている。アメリカ合衆国の人口分布を調べ、公共サービスの為に使われる国家予算の地理的配布を決定するための大切なデータ集めなのだ。

調査票は郵送されてくる。こういったアンケート類は好きなので楽しみにしていた。 三つ折りになった紙が大型封筒からあらわれた。まず、住所に住んでいる人数を書く。次に住居の所有形態、住宅ローン付で所有、ローン無しで所有、賃貸、無料で住んでいる、から選ぶ。 次は、名前、そして電話番号を記入。そして、性別、生年月日と続く。 レース(人種)は該当個所を選ぶチェックボックス。カタチはチェックボックスだが複数選択は出来ないのでラジオボタンというべきか。 ページをめくると・・・あれ、2人目の住人とある。そう、質問は終わりで次のページからは二人目以降の住人につき同じ質問が繰り返されるのだ。 かなりガッカリしたのだった。

センサスは1790年から10年毎に行われている。今日のニュースでは今回の調査の 42%が終了したとのことで、当局は今回の回収率は 61%を予想しているという。 これは、前回1990年度の回収率 65%を下回る。 前回のセンサスは、その時はもっと記入する内容が沢山あったように思うのだけど、とは、友人達との共通した意見だった。 10年前の事なので記憶自体は極めていい加減なものだが、もっと沢山の質問を期待するというアンケート調査が好きなのはわたしだけでは無かったのだ。 でも、好きではない人も多くそれが回収率の低さの原因のひとつでもあるのだけれど。


♯  Today's BGM = BROTHERS IN ARMS by Dire Straits

(updated: 2000.03.28 20:00 EST, USA // s0045-0755;esb=ffffff+0000ff;h59,l41)

 
 
mar 29 00  wed

子供の時おとなだった人


わたしは子供の頃、大人だった。 なにしろ、物心ついた頃から不眠症だったのだから。

ベッドに入ってもちっとも眠くならないので夜は退屈でならなかった。 眠りにつくのは2時、3時なので睡眠時間が足りず朝がつらい。 そういう生活しか知らないので皆そうなのかと思っていたが、ふつうの子供というのは横になった途端に寝入ってしまうらしいと知ったのは、大人になってからだ。

最近のわたしは、いつの間にか不眠症は解消していて、いまや、枕に頭をつけたら10秒以内には入眠している。 やりたい事は子供の頃より増える一方なので、もっと夜更かししたいのに25時位が限界で残念でならない。 起床時間は 8時なので睡眠時間は最低 7時間。 子供の頃に比べて随分と沢山寝るようになっているのに、朝がねむくて辛いのは変わらない。


♯  Today's BGM = SMOOTHIN' by Takeshi Yamaguchi

(updated: 2000.03.29 20:00 EST, USA // s0045-0755;esb=ffffff;h55,l39)

 
 
mar 30 00  thu

ちゃんと壊れて欲しい


CDチェンジャーが最近調子がよくて、ちゃんと稼動する。 ちっとも嬉しくないのだ。

机の近くに置いてある CDチェンジャーは買って一年経っていないが最初から時々エラーが起きていた。 特定のCDをロードすると、読み込まないのだ。最初は、そのCDとの相性だろうと思って、気にしないでいた。 しかし、そういう問題でもなさそうだとわかったのは、同じCDでも、ロードしたあと読み込まれる場合と読み込もうと何分も点滅を繰り返した挙げ句に諦めてしまう時とがある事を知った時だ。 そういう時は、最新24ビット・デジタル録音のCDなどを挿入すると、動き始めるのだから呆れる。

そうやって、呆れながらもなだめて使ってきたのだが、先週くらいはその手も効かなくなった。 いよいよ入院させるか、と思ってワランティーなどを抽斗から取出して準備をしていたら、案の定、最近は心を入れ替えたかの様に良く動くのだ。

機械類でイチバン困るのが、「たまに〜という症状がでる」「〜になることがある」といった頻発性不都合症状なのだ。 こういう症状の機器を修理に持ち込んでも「症状出ず」という伝票が付いて戻ってきたりするのだ。 動くのならいつでもちゃんと動く、壊れるならいつでもちゃんと全く動かない、とはっきりして欲しいのだ。

まさか、持ち主の気紛れな生活態度を学習する機能が組み込まれた未来型CDプレーヤー?


♯  Today's BGM = A SIGN OF THE TIMES by Tal Farlow

(updated: 2000.03.30 20:30 EST, USA // s0100-0755;esb=ffffff;h57,l41)

 
 
mar 31 00  fri

引越して来た人達


数年前までは、公共の場所など人が多いところでコンピュータ用語を耳にするのはめずらしい事だった。 たまにそのような言葉が聞こえるので目をやると、話している人は通信やコンピュータのヲタク的な感じの事が殆どだった。 なんだか、めずらしい環境で自国人に出会った様な気分になったりしたものだ。

しかし、最近では電車の中でも路上でも「バックアップのフロッピーが・・・」とか「じゃあ、データをトランスファーしておく」とか「ドットコムが・・・」とかの会話が聞こえてくるのは日常茶飯事だ。 何だか、わたしの住むサイバー・ワールドに引越して来る人が急増している様で変な感じだ。それまでは、こっそり地球上にワープして街をうろうろしていたつもりだったのに、何時の間にかワームホールが消滅した感じだ。 最近のインターネットの普及スピードは驚くほどで、コンピュータとは無縁の様な感じの人から e-mailが来たりするのだから、アナログとデジタル世界の地軸シフトが起きるのも時間の問題なのだろう。 (もう起きているのかかもしれない)

わたしの住むアパートメント・ビルディングに同じオフィスの人が引越して来たらしい。 引越先ビルにはわたしが住んでいる事を事前に彼に伝えた人によると、その時、彼は「ノー・プロブレム」と言ったそうだ。 うーむ、どういう事なのか謎なのだ。


♯  Today's BGM = SMOOTH by Carmen McRae

(Updated: Updated: 00.03.31 21:45 EST, USA // s0100-0810;esb=#ffffff;h60,l41)


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